法哲学   Philosophy of Law

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担当教員
高橋 文彦 
使用教室
金5-6(W932)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
68031
シラバス更新日
2015年2月12日
講義資料更新日
2015年2月12日
学期
前期

講義概要

法哲学とは、法および法的現象について哲学的な視角から研究する学問であり、通常、(1)法の一般理論(法概念論)、(2)法律学方法論(法認識論)、(3)法価値論(法理念論)という三つの領域に区分される。本講義においては、これら三つの領域における基本問題について、ケルゼン、リアリズム法学、批判法学、ハート、ラズ、ドゥウォーキン、法と経済学、ロールズ、ノージック、サンデルなどの見解を紹介しつつ、批判的な視角から考察を加える。

講義の目的

本講義では、上記の三つの領域における基本問題について、現代法哲学者・政治哲学者の言説を手掛かりにしつつ、受講生とともに批判的に検討することによって、受講生自身が現代法哲学における対立点について自分自身で考えられるようになることを、学習目標とする。

講義計画

【第1回】現代法哲学の基本問題
【第2回】ケルゼン(1)
【第3回】ケルゼン(2)
【第4回】プラグマティズム・法学リアリズム法学
【第5回】批判法学
【第6回】ハート(1)
【第7回】ハート(2)
【第8回】ラズ
【第9回】ドゥウォーキン(1)
【第10回】ドゥウォーキン(2)
【第11回】ドゥウォーキン(3)
【第12回】功利主義、法と経済学
【第13回】ロールズ
【第14回】ノージック
【第15回】サンデル

教科書・参考書等

田中成明・竹下賢・深田三徳・亀本洋・平野仁彦『法思想史〔第2版〕』(有斐閣、1997年)を一応教科書に指定するが、このほかに講義中に詳細な資料を配付する。

参考書としては次の2冊を挙げておく。
中山竜一『二十世紀の法思想』(岩波書店、2000年)
平野仁彦・亀本洋・服部高広『法哲学』(有斐閣、2002年)
他の参考図書は講義中に指示する。

関連科目・履修の条件等

予備知識は要求しないが、教科書および配付資料の予習とまじめな出席が受講の必須要件である。議論への積極的な参加を期待する。

成績評価

平常点20%(毎回の予習の程度、議論への参加度、等)とレポート(小論文)80%による。

担当教員の一言

一方的な講義形式ではなく、対話型の授業を行うので、そのつもりで受講してほしい。哲学的・論理学的な思考を好む受講生を歓迎する。

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