地球環境と経済発展のモデリング   Modeling of Global Environmental and Economic Growth

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担当教員
金森 有子 
使用教室
水3-4(W9-402 Meeting Room)  
単位数
講義:1  演習:1  実験:0
講義コード
68028
シラバス更新日
2014年3月31日
講義資料更新日
2014年3月18日
学期
前期

講義概要

環境と経済の関係を表現するモデルの構造とその分析方法,モデル作成過程を説明するとともに,実際にモデルを用いて環境政策を評価することで,モデル分析の有用性と限界を理解する。また,モデル分析の最先端の状況や,モデルによる定量化と定性的なストーリーを組み合わせたシナリオ分析について説明する。

講義の目的

本講義の目的:環境問題を定量的に評価するための統合評価モデルを紹介する。統合評価モデルを構成するモデル群の特徴の説明を通じて、環境問題を定量的に評価するために必要なモデル設計、またモデル分析の有用性と限界を理解する。講義の後半では、各自がモデル分析に適した環境問題を設定し、その問題を評価するためのモデル設計に取り組む。

講義計画

日程(出張等により休講となる場合がある)
(1) 4月9日 モデル概論
(2) 4月16日 AIM (Asia-Pacific Integrated Model)の紹介
(3) 4月23日 シナリオ紹介
(4) 4月30日 AIM/Enduseモデルの紹介
(5) 5月14日 AIM/CGEモデルの紹介
(6) 5月21日 AIM/ExSSモデルの紹介
(7) 5月28日 人口・世帯数推計モデル
(8) 6月4日 家計消費行動のモデル
(9) 6月11日 需要推計(1)
(10) 6月25日 需要推計(2)
(11) 7月2日 地球環境問題の問題設定とモデル作成に必要なデータの入手(1)
(12) 7月9日 地球環境問題の問題設定とモデル作成に必要なデータの入手(2)
(13) 7月16日 課題発表会(1)
(14) 7月23日 課題発表会(2)・講義のまとめ

6月18日は講師出張のため休講とする。

教科書・参考書等

毎回の講義で最新の情報と参考資料を提供する。

関連科目・履修の条件等

課題発表会:講義で紹介したモデルを参考にしながら、各自がモデル分析に適した地球環境問題を設定し、その問題を評価するためのモデル設計を行い発表する。発表会での指摘事項を踏まえ、最終レポートを提出する。

関連講義:地球環境モデル論(学部3年生)

成績評価

課題発表と最終レポートで評価を行う。
課題発表:50点 最終レポート:50点   合計:100点

担当教員の一言

地球環境問題のような巨大な系に生ずる複雑な問題を分析するには、基本的なシミュレーション・モデルの理解が不可欠である。一方で、温暖化対策による経済影響の評価などに対する見方は必ずしも正確ではない。また、われわれ一般国民の行動が環境保全にどれくらい影響するかをわかりやすく説明することも求められている。応用一般均衡モデルをはじめとする様々なツールの説明や演習を通じて、シミュレーション分析・方法の意義と限界を実感して欲しい。

連絡先(メール、電話番号)

質問等は金森まで。メールアドレスは、kanamori@nies.go.jp

オフィスアワー

水曜日昼休み

その他

関連サイト
 http://www.soc.titech.ac.jp/~morita/
 http://www-iam.nies.go.jp/aim/

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