ミクロ経済学の基礎を習得している学生を対象に,ミクロ経済学の古典的な理論モデルを学ぶ。最初にモデルの背景,次にモデル分析に使う概念と数学表現,その操作方法を簡潔に説明する。そしてモデルに関する定理を仮定と結論に分け,仮定から結論がいかに導かれるか(つまり証明)を講義する。講義予定のモデルは,一般均衡モデル,社会的選択モデル,Dixit-Stiglitzモデル等を考えている。
現代経済学の基礎理論を理解する.基礎理論を形成するモデルに埋め込まれて
いる経済への問題意識と数学表現の無矛盾性はともに重要であるので,その両方を理解しよう.
1.一般均衡モデル
2.社会的選択モデル
3.Dixit-Stiglitzモデル
Mas-Colell, Andreu, Michael D. Whinston, and Jerry R. Green (1995),
Microeconomic Theory, Oxford University Press.
学部レベルのミクロ経済学と解析学(開集合,閉集合,点列,関数の連続性等)
出席とレポート(レポートは授業中に出す練習問題を解いて提出)
普段学習する機会のない古典的な理論モデルを学ぶ機会として
この授業が活用されることを願っています.