環境と経済の関係を表現するモデルの構造とその分析方法,モデル作成過程を説明するとともに,実際にモデルを用いて環境政策を評価することで,モデル分析の有用性と限界を理解する。また,モデル分析の最先端の状況や,モデルによる定量化と定性的なストーリーを組み合わせたシナリオ分析について説明する。
環境と経済の関係を表現するモデルの構造とその分析を理解し、習得するとともに、実際に環境政策をモデルを用いて評価することで、モデル分析の有用性と限界を理解する。また、モデル分析の最先端の状況について説明を行う。本年度は主に応用一般均衡モデルについて説明を行う。
1. モデル概論
2. 環境政策とモデル分析の実例
3. モデリングの準備:効率的に作業を行うために
4. データの整理:産業連関表
5. 応用一般均衡モデル(1):応用一般均衡モデルの概要
6. 応用一般均衡モデル(2):応用一般均衡モデルの作成
7. 応用一般均衡モデル(3):応用一般均衡モデルのシミュレーション
8. 応用一般均衡モデル(4):応用一般均衡モデルと環境問題
9. 応用一般均衡モデル(5):応用一般均衡モデルの拡張1(一地域から多地域へ)
10. 応用一般均衡モデル(6):応用一般均衡モデルの拡張2(静学から動学へ)
11. 環境と経済の統合化に向けたモデル分析
12. 課題発表会
13. 講義のまとめ
毎回の講義で最新の情報と参考資料を提供する。また、演習の際にモデルのプログラムを提供する。
コンピュータの初歩的操作法、プログラミングの知識、及び経済学の基礎を習得しておくことが望ましい。
演習結果に基づくレポート、発表を中心に評価する。
地球環境問題のような巨大な系に生ずる複雑な問題を分析するには、基本的なシミュレーション・モデルの習得が不可欠である。いくつかの代表的なモデルを実際に動かすことによって、シミュレーション分析の意義と限界を実感して欲しい。
関連サイト
http://www.soc.titech.ac.jp/~morita/
http://www-iam.nies.go.jp/aim/