計画組織の設計と改善を行うためには,環境条件に適応的な計画過程と組織構造の特質を理解することが不可欠である。本特論では,不確実性と価値対立を克服する情報処理過程の視点から既存理論の紹介を行い,変動の激しい環境に柔軟に対応できる高度な学習機能を持つ計画組織の設計理論を修得することをねらいとする。
計画組織の設計と改善を行うためには,環境条件に適応的な計画過程と組織構造の特質を理解するこ とが不可欠である。本特論では,不確実性と価値対立を克服する情報処理過程の視点から既存理論の紹 介を行い,変動の激しい環境に柔軟に対応できる高度な学習機能を持つ計画組織の設計理論を修得する ことをねらいとする。
・第1週から第5週は、情報処理過程としての計画過程について論じる。
1.複雑な活動の調整と統合:標準化とマスタープラン
2.ランダムな環境変動と戦略的統合:シノプティック・アプローチ
3.不完全情報下での合理性への接近:インクレメンタル・アプローチ
4.価値対立状況での合意形成:アドヴォキャシー・アプローチ
5.学習による創発的秩序形成:トランスアクティブ・アプローチ
・第6週から第12週は計画組織のデザイン原理について論じる。
6.学習機能の配分パターンから見た統合原理
7.機械システムの統合原理:テイラーリズム
8.有機体システムの統合原理:官僚制
9.生態系システムの統合原理:
10.市場と計画組織:トランズ・アクション・コスト
11.権力、文化と組織デザイン
・第13週以降は、日本の非営利的計画組織の特徴と問題点について論じる。
テキストは、各回ごとにテーマに合わせて配布もしくは指定します。
レポート、授業での発言を重視します。
教員と学生の創発的なインタラクションを大切にしたいと考えています。