従来型の環境・福祉などのボランティアによる社会活動などに対し,新規に構想する社会へのインパクトとなる社会的事業は,営利組織の場合も非営利組織の場合もありうる。省エネルギーと廃棄物処理を両立させる事業は,どちらの組織にしても成り立つ可能性があり,また,非営利と営利の二つの組織の連携もありうる。若者就職支援などの事業も同様である。海外文献講読を中心に,各種組織のあり方の基本課題を学習する。博士後期課程ノンプロフィットマネージメントコースの学生の必修科目である。
社会イノベーションの担い手であるSocial Entrepreneursの議論は、国際的にますます活発になってきているが、日本ではこれからという状況である。アカデミック領域での議論の系譜を追いながら、この分野の代表的活動家および研究者による下記参考文献を読んで要約をレポートにまとめ発表する。
博士後期課程ノンプロフィットマネージメントコースの学生の必修科目である。
講義室 西9号館402教室
第1回 11月5日(木)15:00-18:00
参考図書①の概要を講義、次回以降の参考文献Ⅰ・Ⅱの購読分担決定
第2回 11月12日(木)15:00-18:00
参考文献Ⅰの要約を分担者が発表・議論
第3回 11月19日(木)15:00-18:00
参考文献Ⅰの要約を分担者が発表・議論
第4回 11月26日(木)15:00-18:00
参考文献Ⅱの要約を分担者が発表・議論
第5回 12月3日(木)15:00-18:00
参考文献Ⅱの要約を分担者が発表・議論
第6回 12月10日(木)15:00-18:00
参考図書②の概要を講義・議論、最終レポート課題の質疑
参考文献Ⅰ:Alex Nicholls ed. “Social Entrepreneurship
---New Models of Sustainable Social Change” (2006) Oxford Univ. Press
Ⅱ:Jeffrey A. Robinson, Jahanna Mair and Kai Hockerts ed. “International Perspectives on Social Entrepreneurship” (2009) Palgrave Macmillan
参考図書
①J. Gregory Dees, Jed Emerson, Peter Economy“Strategic Tools for Social Entrepreneurs”
2002 John Wiley & Sons, Inc.
②Marthe Nyssens ed. “Social Enterprise”2006 Routledge
③デービッド・ボーンステイン「世界を変える人たち」2007 ダイヤモンド社
④渡邊奈々「チェンジメーカー」2005 日経BP
⑤D. ヘントン他 「社会変革する地域市民」2004 第一法規
⑥C.K.プラハラード 「ネクスト・マーケット」2005 英治出版
⑦ジェームズ・M. アッターバック
「イノベーション・ダイナミクス―事例から学ぶ技術戦略 」1998 有斐閣
⑧クレイトン・クリステンセン「イノベーションのジレンマ
―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」2000 翔泳社
* 出席時の議論参加・発言50%
* 最終課題レポート50%---課題「社会イノベーションについて、論文数編を引用して、日本での可能性をまとめる」A43~5ページ程度)。