上級協力ゲーム理論   Advanced Cooperative Game Theory

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担当教員
武藤 滋夫  中山 幹夫 
使用教室
金7-8(-)  学外開講(慶應義塾大学三田キャンパス大学院校舎348講義室(金曜:時間14:45~16:15))  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
68039
シラバス更新日
2009年9月30日
講義資料更新日
2009年11月14日
アクセス指標
学期
後期

講義概要

前半は,交渉ゲーム及び協力ゲーム理論の主要な概念,ナッシュ交渉解,特性関数形ゲームとその解(コア,仁,シャープレイ値など)について,後半は,戦略形ゲームにおける協力の取扱い,NTUゲームについて厳密な数学的取り扱いを提供します。なお,この科目は慶応義塾大学大学院経済学研究科との共同授業科目です。

講義の目的

交渉ゲーム,特性関数形ゲーム(TUゲーム,NTUゲーム)の理論に基づき,プレイヤー間の協力と交渉についてゲーム理論的な考え方を提供する。さらに,戦略形ゲームにおけるプレイヤー間の協力と交渉についても解説する。

講義計画

第1回 はじめに-協力ゲーム理論とは
第2回 交渉ゲーム
第3回 ナッシュ交渉解
第4回 特性関数形ゲーム(TUゲーム)
第5回 コアと安定集合 第6回 仁とシャープレイ値
第7回 交渉集合
第8回 提携を許す戦略形ゲーム,強ナッシュ均衡,例示
第9回 結託耐性ナッシュ均衡,例示
第10回 αコアとβコア,スカーフの定理
第11回 (続き)例示:優位懲罰戦略,自己拘束的戦略
第12回 応用 第13回 NTUゲームとコア,凸性と懲罰優位
第14回 NTUコアの存在定理 第15回 学期末試験
(第1回~第7回は,武藤が講義を担当し,中山がコメントおよび演習を担当する。 第8回~第14回は,中山が講義を担当し,武藤がコメント及び演習を担当する。)

教科書・参考書等

「ゲーム理論入門」(武藤滋夫,日本経済新聞社,2001) 「協力ゲームの理論」(勁草書房,中山幹夫他,2008)

関連科目・履修の条件等

学部レベルの協力ゲーム理論についての知識を有することを必要とします。 

成績評価

試験,レポートおよび授業中の演習を総合して評価します。

担当教員の一言

できるだけ多くの練習問題を解いてもらうつもりです。 この授業を通して協力ゲーム理論的なものの見方,論理的な思考力を身に付けてもらえればと思います。 この授業は,慶應義塾大学大学院経済学研究科との共同授業で,慶應義塾大学における科目名は「ミクロ経済学演習(ゲームの理論)」です。講義は慶應義塾大学(三田キャンパス348講義室)で行われますので注意してください。時間も慶応義塾大学の時間割に従い14:45-16:15です。なお,10月2日,11月6日は都合により16:30-18:00に講義を行います。

その他

関連サイト
追って掲示します。

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