従来型の環境・福祉などのボランティアによる社会活動などに対し,新規に構想する社会へのインパクトとなる社会的事業は,営利組織の場合も非営利組織の場合もありうる。省エネルギーと廃棄物処理を両立させる事業は,どちらの組織にしても成り立つ可能性があり,また,非営利と営利の二つの組織の連携もありうる。若者就職支援などの事業も同様である。海外文献講読を中心に,各種組織のあり方の基本課題を学習する。博士後期課程ノンプロフィットマネージメントコースの学生の必修科目である。
Social Entrepreneursをキーワードに、Social Enterprisesの動向も視野に入れて社会イノベーションの態様を議論する。この分野の代表的活動家および研究者による下記参考文献を読んで要約をレポートにまとめ発表する。特に、この分野の研究課題に関しての参考文献Ⅱは掲載論文をいくつか選択し丁寧いに議論する。 博士後期課程ノンプロフィットマネージメントコースの学生の必修科目である。
* 後期4日間(8講義+レポート作成)
第1日目(11月1日 西9号館W9-403 )
10:30~14:30
参考図書①の“Strategic Tools for Social Entrepreneurs”概要説明 講義計画説明および文献要約集の説明 参考文献Ⅰ“Social Entrepreneurship”のIntroductionの概要説明と第1~17章までの輪読分担割の決定 参考文献Ⅱから選択した論文の担当を決める。
第2日目(11月29日 西9号館W9-403)
10:30~14:30
参考文献Ⅰの要約レポートのプレゼン
第3日目(12月6日 西9号館W9-403)
10:30~14:30
参考図書②の“Social Enterprise”概要説明
第4日目(2月7日 西9号館W9-403)
10:30~14:30
参考文献Ⅱ“Social Entrepreneurship”各自担当章の要約レポートのプレゼン
参考書等
参考文献
Ⅰ:Alex Nicholls ed. “Social Entrepreneurship ---New Models of Sustainable Social Change” (2006) Oxford Univ. Press
Ⅱ:Johanna Mair et. Ed.”Social Entrepreneurship”(2006)palgrave macmillan
参考図書
①J. Gregory Dees, Jed Emerson, Peter Economy“Strategic Tools for Social Entrepreneurs” 2002 John Wiley & Sons, Inc.
②Marthe Nyssens ed. “Social Enterprise”2006 Routledge
③デービッド・ボーンステイン「世界を変える人たち」2007 ダイヤモンド社
④渡邊奈々「チェンジメーカー」2005 日経BP
⑤D. ヘントン他 「社会変革する地域市民」2004 第一法規
⑥C.K.プラハラード 「ネクスト・マーケット」2005 英治出版
⑦ジェームズ・M. アッターバック 「イノベーション・ダイナミクス―事例から学ぶ技術戦略 」1998 有斐閣
⑧クレイトン・クリステンセン「イノベーションのジレンマ ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」2000 翔泳社
* 出席時の議論参加・発言50%(欠席の時は参考文献の担当箇所の要約、およびケーススタディまとめをA42から3ページにまとめる--講師からレポートについてコメントします)
* 最終課題レポート50%---課題「社会イノベーションについて、論文数編を引用して、日本での可能性をまとめる」A43~5ページ程度)。