年金数理   Pension Mathematics

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担当教員
坪野 剛司  杉田 健  渡部 善平 
使用教室
金7-8(W934)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
67052
シラバス更新日
2015年3月16日
講義資料更新日
2015年7月13日
アクセス指標
学期
前期

講義概要

年金への関心が高まる中,公的年金を補完する企業年金の役割が大きくなる一方で,競争の激しい企業経営においては企業年金のあり方が重要課題となっている。
本講では,企業年金の給付と負担を考える上で骨格となる「年金数理」を中心に,関連する環境変化や年金資産運用理論等にも言及する。

01.年金制度論;年金制度の全体像,企業年金の概要,最近の環境変化
02.年金数理;基礎率と現価,財政運営,会計
03.企業年金の資産運用;基礎理論,年金ALM,年金運用の最新動向

講義の目的

年金は、今後の日本社会の高齢化を支える重要な社会・経済システムのひとつである。その適正な維
持・運営にあたっては、社会・経済状況を勘案し、年金給付と保険料水準を設定し、年金数理にもと
づく年金財政の見通しの作成と定期的検証が不可欠である。
この講義では、わが国の年金制度の仕組みや少子高齢化が進む日本社会の環境変化といった現状分析
から始まり、公的年金の理念、年金数理の考え方、前提条件の推計方法、積立方式や検証手法、財政
運営の再検討や企業会計評価との関連など、現代の年金数理に求められる手法の要点を紹介するとと
もに、年金資産の運用面への応用についても言及し、年金制度運営のための資産・負債分析なども講
義する。

講義計画

1. わが国の年金制度の体系と現状
2. 我が国の公的年金制度の目的・機能・応用及び沿革
3. 企業年金の概要とその改革
4. 年金数理の基礎
5. 計算基礎率と年金現価
6. 年金財政論(1)
7. 年金財政論(2)
8. 財政検証
9. 財政計算
10. 退職給付債務
11. 企業年金の資産運用
12. 年金ALM
13. 年金運用の最近の動向

教科書・参考書等

年金数理概論(朝倉書店、2012.3 刊行)

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

講義への出席状況並びに試験により判定

担当教員の一言

公的年金制度の不信・不安を払拭するため、年金数理に基づく合理的な説明を行う。
公的年金の崩壊はない。将来不安もない!

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