- 担当教員
- 井上 光太郎
- 使用教室
- 火1-2(W9-311)
- 単位数
- 講義：2 演習：0 実験：0
- 講義コード
- 67079
- シラバス更新日
- 2012年9月27日
- 講義資料更新日
- 2012年9月21日
- 学期
- 後期
講義概要
この科目は、最近のコーポレートファイナンス、コーポレートガバナンスの主要論題に関する基本的な知見、研究動向を論文輪読で学び、さらにそこで得たアカデミックな知見を、企業財務の実務の中で活かすことが出来るように、最後にCase を使用した討論を行う。コースのゴールは、学生が自らコーポレートファイナンスまたは関連分野（投資、経営管理、会計）の研究を行い、論文に取り組めるようにすることである。ファイナンスの基礎知識（例えばCAPM: Capital Asset Pricing Modelに関する知識）は必要となるため、初学者は毎回のテーマを教科書で事前学習することが要求される。全ての受講生は、各回の全ての論文を読んでくること、自分の担当の論文の2ページの英語のレジメを準備してクラス内で報告し、議論をリードすること、ならびにケースの討論に積極的に参加することが要求される。各学生が担当する論文の数は、参加者の数に応じて決定する。なお、講義、討論は主として日本語だが、留学生は英語で報告、討論をして良い。ケース討論は留学生の日本語力を踏まえて、英語か、日本語かを決定する。成績評価は、担当する論文のレポートと報告内容とクラス討論参加点（80％）、およびケース討論参加点（20％）による。
講義の目的
講義概要を参照
講義計画
各回のトピックは以下の通り。初回はイントロダクション。毎回のReading Listは井上研究室のHPに掲載。
１． Corporate Finance: Theory and Practice (Inoue)
２． Efficient Market (Inoue)
３． Behavioral Finance (Inoue, Nara)
４． Corporate Governance (Inoue)
５． Law and Finance（Inoue）
６． Capital Structure Theory（Inoue）
７． Valuation（Inoue、Nara）
８． Board of Directors（Inoue）
９． Large Shareholders and Shareholder Activism（Inoue）
１０． Initial Public Offering（Inoue, Nara）
１１． Mergers and Acquisitions（Inoue）
１２． Corporate Restructuring（Inoue）
１３． Corporate Disclosure and Analyst Information（Inoue、Nara）
１４． Case 1: HBS9-201-063: Seagate Technology Buyout（Inoue）
１５． Case 2: KBS20-08-11256: Competitive Strategy and Anti-takeover Tactics of Nippon Steel （新日鉄の競争戦略と買収防衛）（日本語版・英訳版あり）(Inoue)
教科書・参考書等
論文は各自Webからダウンロード。最後２回の授業で扱うケースはクラス内で後日配付。
教科書はないが、参考書としては初学者は以下のものを推薦する。
コーポレートファイナンス（上・下）リチャード・ブリーリー、スチュアート・マイヤーズ、フランクリン・アレン（日経BP社）
関連科目・履修の条件等
なし。ただし、経営財務の初学者は事前に上記の参考書を一読すること。
成績評価
成績評価は、担当する論文のレポートと報告内容とクラス討論参加（80％）、ケース討論参加点（20％）による。
担当教員の一言
経営財務に関する最重要の研究を文献で抑えます。相当量の英語文献を読む必要がありますが、財務分野の研究者を目指すための基本となるものばかりです。
