生涯設計のためのリスク管理と労働福祉第2   Risk Management and Labour Welfare for Lifelong Design II

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担当教員
大武 健一郎  中村 秀一  逢見 直人  坪野 剛司  高橋 祥次  中村 幸紀  渡辺 俊介 
使用教室
火9-10(W9-311)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
67067
シラバス更新日
2010年9月20日
講義資料更新日
2010年9月20日
学期
後期

講義概要

少子高齢化・成熟化社会を迎える21世紀の日本にとって重要な社会問題となっている年金・医療・介護・保険,福祉,そして労働関係の諸問題について,現実の問題点と,それを解決するための思考法,考え方,関連する制度や知識などを大学院学生に講義する。また,これらに対する講師陣とのディスカッションによりこれらの内容に関する理解をさらに増進させる。具体的内容としては,国家財政,社会保障制度,労働経済学,保険・年金制度,労働福祉,社会保障政策,医療・介護制度などである。第2ではこれらに関するより進んだ内容を事例などを交えて講義する。

講義の目的

 人生いつ何が起こるか分からない。本講義では、前期に引き続き、人間が一生の間に直面する様々なリスクの管理手法について、労働福祉の観点から数理的・実証的に究明する。
 そもそも人生に係るリスクの定義とは何か。いつ発生するのか。それに対応する方策は何か。官と民でどのように役割を分担すべきか。国の施策は、どのような理念に基づいて立てられているのか。社会保障制度をどう充実させれば、安心して暮らせる社会を目指すことができるのか。本講義では、法律、経済、金融、数理、情報処理など幅広い専門領域を基盤としつつ、リスクマネジメントの視点に立脚した本質的な議論を提起したい。

講義計画

1.海外の共済制度の潮流
2.21世紀の国家戦略と財政・税制(1)
3.21世紀の国家戦略と財政・税制(2)
3.金融・財政と経済政策
5.マスメディアの視点から見た医療・介護政策の分析と評価(1)
6.マスメディアの視点から見た医療・介護政策の分析と評価(2)
7.マスメディアの視点から見た医療・介護政策の分析と評価(3)
8.働くことが最大のリスクマネジメント手段(1)
9.働くことが最大のリスクマネジメント手段(2)
10.年金財政と数理統計解析(1)
11.年金財政と数理統計解析(2)
12.医療技術とこれからの医療政策
13.医療費の統計分析とリスク解析
14.マスメディアが報じない年金の真実

教科書・参考書等

レジュメを適宜配布するため、特定の教科書は用いない。なお参考図書は以下の通り。

<参考図書>
       吉原健二「わが国の公的年金制度」(中央法規出版)
       坪野剛司編「総解説 新企業年金」(日本経済新聞社)
       大武健一郎「データで示す日本の大転換」(かんき出版)
       西村淳「社会保障の明日」(ぎょうせい

成績評価

出席率およびレポートにより評価する。

担当教員の一言

前期同様、各界で実績を上げて来た一流講師と、各分野の第一線で現在活躍しているゲストスピーカーによる、マスメディアが報じない真実の講義とディスカッション

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