事業創出論   Practical Business Establishment

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担当教員
梅室 博行  百合本 安彦  百合本 安彦  安田 功夫  安田 功夫  鈴木 伸武  鈴木 伸武  熊倉 次郎  熊倉 次郎  中山 寿英  中山 寿英  青木 義則 
使用教室
金3-4(W9-311)  
単位数
講義:1  演習:1  実験:0
講義コード
67023
シラバス更新日
2009年7月30日
講義資料更新日
2009年7月30日
学期
前期

講義概要

本講義は,実際に優良ベンチャー企業に対して支援を行っているインキュベーターである現役コンサルタントが講義を行います。

新規事業又はベンチャー企業の立ち上げの過程において必要とされる経営戦略・マーケティング・財務・知的財産権・組織管理・資本政策などの知識・ノウハウを,様々な具体的事例を活用しながら分かり易く解説し,新規事業の創造を可能にする体系的且つ実践的な知識・ノウハウの習得を目指します。

講義の目的

本講義は、実際数多くのベンチャー企業に様々な支援を行っているビジネス・インキュベーターである現役コンサルタントが講義を行います。インキュベーション事業を通じて蓄積された実践的なノウハウをベースに、起業前夜から株式公開までのステップをあたかも疑似体験することで、新規事業の創造を貫徹するだけの体系だった知識とノウハウを習得することがねらいです。
また、講義と並行して、各自事業計画を策定することによって、講義で身に付けた知識・考え方を実際活用し、体得します。

講義計画

第1回 「オリエンテーション」
-講義運営について(講義の目的、講義の進め方、求められる成果、評価方法)
-起業家とベンチャーキャピタルとの関係
第2回「起業という選択~起業前夜」
-グーグル等シリコンバレーベンチャー企業経営者の経歴及び起業経緯
-日本のベンチャー企業の実態
-起業という生き方の薦め
第3回「技術を事業化する」1-ビジネスモデルの作り方
-製品化までのプロセス
-誰がお金を支払うのか
-プライシング/課金/回収方法
-勝負のタイミング
第4 回「技術を事業化する」2-市場をどう捉えるか
-セグメンテーションの考え方
-市場リプレイス
-市場創造
第5 回「技術を事業化する」3-競合優位性を磨く
-顧客はどの他社と比較するのか
-技術を強みに変えるには
第6 回「市場を切り開く」
-営業・マーケティングの重要性
-販売方法の確立
-販売形態の選択
-どのように商品を認知させるか
第7 回「なぜ事業計画が必要なのか」
-事業計画の意義
-事業計画に必要なこと
-事業計画からアクションプランへ
第8 回「失敗しない資本政策の作り方」
-資本政策の意味
-事業計画とした連動した資本政策を作る
-失敗事例から学ぶ資本政策作成の留意点
第9 回「資金調達を成功させるために」
-出資か、借入か?
-自己資本/他人資本
-投資家の目/銀行の目
-投資家/銀行との交渉
-助成金/補助金の有効活用
第10 回「数字に強いことが社長の条件」
-自社のキャッシュフローの現状を把握する
-コストをコントロールする
第11 回「ベンチャー企業にとっての知財戦略」
-知財戦略の重要性
-攻めの知財戦略/守りの知財戦略
-強い特許を作るには
第12 回「成長戦略としての株式公開(IPO)」
-なぜ、IPO するのか(IPO はゴールではない)
-最近のIPO 事情
-失敗したIPO 戦略
-IPO のメリット/デメリット
第13 回
「M&A戦略」
-海外買収事例に学ぶ
「成功する企業、失敗する企業」
-技術者が経営者として成功するために
「企業家としての倫理感」
-ライブドア事件の教訓

教科書・参考書等

特にありません。必要に応じて資料を配布します

関連科目・履修の条件等

特にありません。

成績評価

自分の研究テーマまたは、関心のある分野をベースにしたビジネスに関するレポートを作成します。作成したレポートを成績評価の対象としますが、講義への参加回数も考慮します。

担当教員の一言

「起業」「ベンチャー」等の言葉がマスコミに広く取り上げられるようになりましたが、学生の皆さんにはベンチャー企業の現場がどのようなものか想像しにくいと思います。
本講義は、生の事例にふんだんに活用した日本でも類を見ない実践的な内容になっていますので、ベンチャー企業経営を擬似体験しながら正しい知識を習得できます。
将来起業を目指す人はもちろんのこと、学内又は企業内での技術開発、新規事業開発等に携わる人にも是非受講して頂きたいと思います。

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