生涯設計のためのリスク管理と労働福祉第2   Risk Management and Labour Welfare for Lifelong Design II

文字サイズ 

担当教員
吉原 健二 
使用教室
月9-10(W935)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
67067
シラバス更新日
2008年10月1日
講義資料更新日
2008年10月1日
学期
後期

講義概要

少子高齢化・成熟化社会を迎える21世紀の日本にとって重要な社会問題となっている年金・医療・介護・保険,福祉,そして労働関係の諸問題について,現実の問題点と,それを解決するための思考法,考え方,関連する制度や知識などを大学院学生に講義する。また,これらに対する講師陣とのディスカッションによりこれらの内容に関する理解をさらに増進させる。具体的内容としては,国家財政,社会保障制度,労働経済学,保険・年金制度,労働福祉,社会保障政策,医療・介護制度などである。第2ではこれらに関するより進んだ内容を事例などを交えて講義する。

講義の目的

人生いつ何が起こるか分からない。本講義では、前期に引き続き、人間が一生の間に直面する
様々なリスクの管理手法について、労働福祉の観点から数理的・実証的に究明する。
そもそも人生に係るリスクの定義とは何か。いつ発生するのか。それに対応する方策は何か。官と
民でどのように役割を分担すべきか。国の施策は、どのような理念に基づいて立てられているのか。
社会保障制度をどう充実させれば、安心して暮らせる社会を目指すことができるのか。本講義では、
法律、経済、金融、数理、情報処理など幅広い専門領域を基盤としつつ、リスクマネジメントの視点に
立脚した本質的な議論を提起したい。

講義計画

1.人口構造の変化と国家財政・税制(1)
2.公的年金の常識・非常識
3.人口構造の変化と国家財政・税制(2)
4.海外の社会保障制度の潮流
5.日本の医療・介護政策の現状と課題
6.年金財政と数理解析(1)
7.海外の共済制度の潮流
8.年金財政と数理解析(2)
9.働くことが最大のリスクマネジメント手段(1)
10.働くことが最大のリスクマネジメント手段(2)
11.経済成長に大いに貢献している社会保障制度
12.医療政策とリスク解析の実際
13.社会保障の法と政策
14.マスメディアが報じない年金の真実

教科書・参考書等

レジュメを適宜配布するため、特定の教科書は用いない。

参考書等
なお参考図書は以下の通り。
<参考図書> 吉原健二「わが国の公的年金制度」(中央法規出版)
坪野剛司編「総解説 新企業年金」(日本経済新聞社)
大武健一郎「データで示す日本の大転換」(かんき出版)

成績評価

出席率およびレポートにより評価する。

担当教員の一言

前期同様、各界で実績を上げて来た一流講師と、各分野の第一線で現在活躍しているゲストス
ピーカーによる、マスメディアが報じない真実の講義とディスカッション。

このページのトップへ