基礎計算音楽論   Basic Computational Musicology

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担当教員
徃住 彰文 
使用教室
 
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
66079
シラバス更新日
2013年6月10日
講義資料更新日
2013年4月19日
学期
前期

講義概要

音楽はテクノロジーに大きく依存した芸術です.
20世紀初頭には音楽制作の現場に軍事利用を背景とした技術が転用され,現代音楽は新たな方向性を見出しました.第2次世界大戦の終焉とともに世界各地に建設さ れたラジオ局やレコーディングスタジオを拠点に電子音楽が創造され,数多くの実験が試みられてきました.1960年代には電子工学・音響物理 学の専門家を抱えた大学・研究機関から音響と音楽に関わる基礎研究の成果が現れはじめ,今日の音楽制作の基盤が整いました.そして21世紀には個人がコンピュータとインターネットを利用できるまでに至り,音楽制作の可能性はかつてないほど高まっています.あらゆる選択肢が増えた一方で,テクノロジーを取捨しながら活用していくリテラシーが求められています.

講義の目的

本講義は音楽を支えるテクノロジーについて,計数的に理解を深めることを目標としています.
前半では,古代ギリシャ時代から現代音楽・世界各地域の民俗音楽の音階・調律法を,数学史と照らし合せながら学びます.
後半では,電子音楽が誕生した背景とその展開を,楽器学・心理学・物理学の観点から学びます.

講義計画

音階論(1)
音階論(2)
電子音楽とアルゴリズムによる作曲(1)
電子音楽とアルゴリズムによる作曲(2)
電子音楽とアルゴリズムによる作曲(3)
現代の音楽とテクノロジー(1)
現代の音楽とテクノロジー(2)
最先端の音楽・音響研究(1)
最先端の音楽・音響研究(2)

教科書・参考書等

なし.

関連科目・履修の条件等

現代音楽になじめる精神的態度が不可欠である.20世紀,21世紀の作曲家で,語ることのできる好みの作曲家を一人はもっていること.

成績評価

自分の芸術体験を分析するレポート課題2編による.

担当教員の一言

人数制限をする場合があるので,一回目の授業に必ず出席すること.

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