講義概要 本科目では、『“働く”の未来』をテーマにイノベーションを構想し、実現するのに必要とされる視点、方法論を学ぶための実践的なトレーニングを、ワークショップ方式でおこなう。
スキャニング:SRI(Stanford Research Institute)が開発したデータ・スキャンニングの方法を応用して、多角的直観的に収集された未来の芽に基づいて、未来におけるチャンスとリスクの多様性をインプットすることにより、想定外の未来変化仮説を作成する。
アイディア・ジェネレーション:演繹的な未来イシューと帰納的な想定外変化仮説の交差点において、未来に起こりうる変化を強制発想する。思考の発散と収束を繰り返すこのプロセスを通じ、柔軟な発想力を養いつつ、未来を記述するアイデア群を集中作成する。
シナリオ・ライティング:未来洞察では、未来に向けて絶えず変化する動的な姿をうまく捉えるために、決定論的な未来予測結果の解答というよりも、未来に向けた様々なファクターが織り成す「コンテクスト」「物語」として描くシナリオ記述をおこなう。
20世紀的な発想、生き方、システムの限界が指摘されている。資源・エネルギー・環境の危機。価値観の多様化と生活様式の個性化。グローバル化にともなう競争の激化と複雑化する社会問題。こうした中、21世紀の産業社会のリーダーシップを担う人材を育成する上で、高まる不確実性や外部性を発想の源泉とするような未来洞察や、技術だけではなく人間中心のイノベーションに向けたアプローチ法を身につけ、主体的・自律的に新たな価値創造を行い、社会における持続可能な成長戦略を描けるようにすることが不可欠である。
第1回目の授業は4月17日(火)3-4限です。
1.未来の兆し発見方法【授業2回分】
2.スキャニングマテリアルの共有・講評【授業2回分】
3.未来イシュー設定WS【授業2回分】有識者によるレクチャーとイシュー設定WS
4.未来シナリオWS 2日間 【授業8回分】
5.未来シナリオの発表と講評【授業1回分】
授業において適宜紹介
特になし
授業において説明