社会システム論   Social Systems Science

文字サイズ 

担当教員
今田 高俊 
使用教室
月5-6(W9-707)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
66007
シラバス更新日
2011年3月23日
講義資料更新日
2011年3月23日
学期
前期

講義概要

第二次世界大戦後に構築されたシステム・パラダイム群と社会学の関係を考察し,社会システムの理論化のためのポイントを学ぶ。具体的には,一般システム論,情報理論を含むサイバネティックス,社会学の構造機能主義,経済学の一般均衝理論,文化人類学の構造主義,自己組織性論などにおけるシステム思考の特徴を比較することで,学際的なシステム科学を模索する。特に,みずからの手でみずからの構造を変える自己組織システムについて,自己創生論(オートポイエシス:生物学),ゆらぎが共鳴しあって新たな構造や秩序を形成する側面を理論化する共同現象論(シナジェティクス:物理学),散逸構造論(熱力学)など,システム論の新しい展開を摂取して,従来の枠組みを超えた社会システム論を考察する。授業は,講義とセミナー形式を混合して,議論を重視しておこなう。

講義の目的

社会システム分野における最近の動向は、デカルト以来の方法論における問い直しを迫っています。ゆらぎ、カオス、ノイズなど、要素還元主義と普遍主義のアプローチには収まりきらないリアリティ認識が重視されています。授業では、社会システム方法論について、学融合的に学ぶ予定です。最初に、2~3回講義をおこない、その後、ゼミ形式で書物の輪読と討議をおこなうことで、理解を深めます。

講義計画

資料に基づいて2~3回の講義をおこない、その後、リゾーム論やネットワーク論や自己組織性論をベースとした社会システム科学に関する書物を輪読して、理解を深めます。

教科書・参考書等

授業中に関連する文献リストを配布。

関連科目・履修の条件等

活発に議論する用意があること。

成績評価

授業での報告・討論への参加とレポートによります。

担当教員の一言

価値システム専攻だけでなく、経営工学、社会工学、建築学、情報科学などの分野にも関連しますので、この方面の学生諸君の参加を歓迎します。

本講義は、「社会的サービス価値のデザイン・イノベーター育成プログラム特別教育研究コース(コース長:木嶋恭一教授、 コースWebサイト:http://www.service-i.titech.ac.jp/)」、 「合意形成学特別教育研究コース(コース長:猪原健弘准教授、コースWebサイト: http://www.ipcob.org/course/)」、および、「COEエージェントベース社会システム科学の創出・価値創造社会システム科学特別教育研究コース (コース長:出口弘教授、コースWebサイト:http://www.absss.titech.ac.jp/)」 のコース指定科目である。本講義を履修する場合、これら3つのコースのいずれかを履修することが望ましい。これらのコースの履修方法や修了認定方法 など詳細については、各コースWebサイトを参照のこと。さらに不明な点がある場合は、courses@valdes.titech.ac.jp 宛に問い合わせること。

このページのトップへ