本講義は中国及び日本の近代文化の発生と交流の諸相を考察する。二十世紀初頭 の中国は、伝統社会の崩壊に直面し、文化の転型を迫られていた。混沌とした中国社 会の各側面を、とくに日本との関わりを視野に入れて、数人の作家を中心にこの時期 に書かれた諸種のテキストを通して読み解く。前期では、比較文化史の視点から、日 中近代文化の生成を概観し、後期では、人物、テキスト往還の諸相を考察する。
本講義は中国及び日本の近代文化の発生と交流の諸相を考察する。二十世紀初頭 の中国は、伝統社会の崩壊に直面し、文化の転型を迫られていた。混沌とした中国社 会の各側面を、とくに日本との関わりを視野に入れて、数人の作家を中心にこの時期 に書かれた諸種のテキストを通して読み解く。前期では、比較文化史の視点から、日 中近代文化の生成を概観し、後期では、人物、テキスト往還の諸相を考察する。
1 比較文化史研究について
2 十六世紀イエズス会士の東方布教
3 マッテオ・リッチの中国研究
4 「職方外紀」を読む
5 日中近代語彙の成立
6 文明の逆転
そのつどプリントを配布。
レポートなどによって評価する。
日本語・英語のほかに、中国語文献も使用するので、ある程度の中国語能力が望ましい。
奇数年度開講科目。