近代日本文化の比較研究は,近代日本文化あるいは近代日本人の感受性を形作る基本的なテキストを学生に紹介し,理解してもらい,論じるのがねらいである。日本語でおこないます。
近代日本文化の比較研究は、近代日本文化あるいは近代日本人の感受性を形作る基本的なテキストを学生に紹介し、理解してもらい、論じるのがねらいである。
方法は、学生(個人かグループ)が、そういった書物を読み、それについて発表するという形をとる。1冊の書物につき、2週間を費やすことになるので、少なくとも1人から3人が1冊の本の研究をすることになる。発表は全員が行う。発表を聞く学生も、テキストを読んでディスカッションに参加する必要がある。また、全員がテキストに関する短いレポートを書く必要がある。このゼミは、日本語で行う。学生は、書物を読み、発表を書くだけの日本語力を持つ者に制限される。テキストは原文。
使用するテキストは下記の通り:
1. 柳田國男の『遠野物語』(1910)
2. 夏目漱石の『道草』(1915)
3. 九鬼周造の『「いき」の構造』(1930)
4. 谷川俊太郎の詩画集『旅』(1968)
5. 村上春樹の『海辺のカフカ』(2002)
参考書等
Morton, Leith Modern Japanese Culture: The Insider View. (Melbourne: Oxford University Press, 2003)
Morton, Leith Modernism in Practice (Honolulu: University of Hawai’i Press, 2004)
上記の通り
出席、発表(レポート)とディスカッションへの貢献度
興味深い書物の読解を日本語で、大変おもしろい研究発表や多様な人々による活発なディスカッションを期待しております。