言語,心理,情報,経営等,実際的な研究の様々な視点から人間の論理的思考について考察し,その実践的側面を明らかにする。
言語、心理、情報、経営等、実際的な研究の様々な視点から人間の論理的思考について考察し、その実践的側面を明らかにする。
以下の内容で授業を行う(第1回授業は10月18日に開講します。)。
〇人間が行う演繹的推論、帰納的推論について、心理学的視点からの理論的、実験的研究の紹介を行う。(中川正宣:人間行動システム専攻)
〇比喩の理解・生成の認知メカニズムに関する研究の紹介を行う。特に、確率的言語統計解析を用いた数理モデルによるシミュレーションと心理実験による検討を扱う。(中川正宣:人間行動システム専攻)
〇「確率の理解」を扱う。確率はコルモゴロフの公理の上に成立する論理体系で、天気予報でも馴染みある概念である。しかし、確率を正しく理解し、論理的に判断することは決して容易ではない。山岸担当回では、論理課題としての確率判断が困難である原因を紹介する。(山岸侯彦:人間行動システム専攻)
〇修辞、文彩、比喩の論理学を扱う。直喩を始めとして、これら曖昧な言表は、しばしば命題の形を取る。修辞、文彩、比喩は、実は普遍と個体に関するスコラ哲学の問題を孕んでいる。その問題を現代に蘇らせようとする精神分析などの試みと、どう関わるかについても触れる。(赤間啓之:人間行動システム専攻)
〇人工知能に於ける論理の形式化と確率推論について説明する。一階述語論理の導入の後、定理証明の研究から生まれたプログラミング言語、および確率推論について説明し、論理推論と確率推論の融合の試みを紹介する。(佐藤泰介:計算工学専攻)
特になし
特になし
レポート・出席