言語,心理,情報,経営等,実際的な研究の様々な視点から人間の論理的思考について考察し,その実践的側面を明らかにする。
言語、心理、情報、経営等、実際的な研究の様々な視点から人間の論理的思考について考察し、その実践的側面を明らかにする。
以下の内容で授業を行う。
〇人間が行う演繹的推論、帰納的推論について、心理学的視点からの理論的、実験的研究の紹介を行う。(中川正宣:人間行動システム専攻)
〇「確率の理解」を扱う。確率はコルモゴロフの公理の上に成立する論理体系で、天気予報でも馴染みある概念である。しかし、確率を正しく理解し、論理的に判断することは決して容易ではない。山岸担当回では、論理課題としての確率判断が困難である原因を紹介する。(山岸侯彦:人間行動システム専攻)
〇人工知能に於ける論理の形式化を取り上げる。一階述語論理の導入の後、定理証明の研究から生まれたプログラミング言語について解説する。(佐藤泰介:計算工学専攻)
〇修辞、文彩、比喩の論理学を扱う。直喩を始めとして、これら曖昧な言表は、しばしば命題の形を取る。修辞、文彩、比喩は、実は普遍と個体に関するスコラ哲学の問題を孕んでいる。その問題を現代に蘇らせようとする精神分析などの試みと、どう関わるかについても触れる。(赤間啓之:人間行動システム専攻)
〇「システム」の視点から,論理の実践例について述べる。特に,「情報システム」に焦点を当て,システム開発の上流工程における論理的アプローチ(フォーマルアプローチ)として,VDM(Vienna Development Method)をとりあげる。VDM記法により,情報システムの仕様について形式的に記述することのイメージをつかみ,さらに,VDM ToolBoxによって処理することにより,論理的アプローチのメリットについて実践をベースに理解する。(飯島淳一:経営工学専攻)
特になし
特になし
レポート・出席