情報地域計画特論   Advanced Course of Regional Planning

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担当教員
十代田 朗 
使用教室
月5-6(W831)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
77031
シラバス更新日
2015年3月17日
講義資料更新日
2015年3月16日
学期
前期

講義概要

 今年度は、前半では、観光を行動学的に捉えた場合に、原初的な行動となる「旅」「旅行」及び「遊び」に焦点をあて、それらに関わる古典的な文献、特に歴史的、原論的に論じている文献を10冊程度ピックアップし購読する。後半では、古今東西の著名「旅行記」(或いはRoad Movie)をピックアップし「旅行論」的に論じる。
 具体的には、前半は、以下の文献を全員に購読してもらい、感想文、要約文を提出してもらう。さらに、授業時に何人かに発表してもらい、それをベースに議論する。さらに、後半は、「旅行記」(或いはRoad Movie)を一人一編読んでもらい、原論的解釈を加えながら、PPまたはHPで内容を発表してもらい、それをベースに議論する。
 

講義の目的

地域計画を立案する際に、その地域の持つ固有の特性を把握することは勿論重要であるが、実際には地域を取り巻く情報(例えば社会的潮流や人々の志向)をも十二分に理解しておく必要がある。
 すなわち、現在の地域計画では、情報と地域特性の相互関係の中で計画や政策を立案していくことが不可欠となっている。中でも、観光地やリゾート地づくりに主眼をおく地域づくり(「観光・リゾート計画」という)は、地域外から人に訪れてもらうことが第1義的な条件であり、経済やマーケットの状況など外部情報の把握や地域からの情報発信が重要となるため、地域計画における情報と地域特性の関係を考えていくには格好の教材である。
 本講義では、そうした計画論の展開のベースとなる観光・旅の原論的知識を習得することを目的とする。

講義計画

<以下、予定>
 1.ガイダンス
 2.履修者決定、申告文献紹介
 3.読書・作業日
 4.5.「1.旅行の進化論」レポート提出(全員、申告レポート、申告〆切)・発表(全員、PP)、
   及び次回文献紹介  6.読書・作業日
 7.「2.トーマス・クックの旅」「3.グランド・ツアー」等、レポート提出・発表、及び次回文献紹介
 8.「観光・旅の世界史」講義 
 9. 「4. 庶民と旅の歴史」「5.江戸の旅文化」「6.旅行のススメ」等、レポート提出・発表、及び次回文献紹介
 10.「観光・旅の日本史」講義 
 11.文献未定(「遊びの文化人類学」「ホモルーデンス」「遊びと人間」等)、レポート提出・発表
    及び各自担当する「旅行記」あるいは”Road Movie” 決め 12.読書・作業日
 13.著名「旅行記」あるいは”Road Movie” レポート提出・発表PART1
 14.著名「旅行記」あるいは”Road Movie” 発表 PART2
 15.著名「旅行記」あるいは”Road Movie” 発表 PART3

教科書・参考書等

ヴィンフリ-ト・レシュブルク(1999):旅行の進化論;青弓社
トーマス・クックの旅;講談社現代新書
本城靖久(1983):グランド・ツアー;中公新書
新城常三(1971):庶民と旅の歴史;日本放送出版協会
神崎宣武(2004):江戸の旅文化;岩波新書
白幡洋三郎(2002):旅行のススメ;中公新書
青柳まちこ(1977):遊びの文化人類学;講談社現代新書
ホイジンガ(1973):ホモ・ルーデンス;中公文庫
ロジェ・カイヨワ(1990):遊びと人間;講談社学術文庫、等

※文庫、新書等安い文献が多いので、各自できるだけ購入して下さい。また、一般的な文献なので、図書館等でも借りられると思います。

関連科目・履修の条件等

社会工学科の観光学概論

成績評価

レポートの提出状況(全レポート提出が最低条件)と内容及び適宜当たる発表(2~4回、受講人数による)の内容

その他

なお、以上は授業上の都合により内容が変更になることがあります。

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