地球規模から流域規模にわたる水循環変動のメカニズム、現状、将来予測、観測・モデル化手法などについて解説する。また、水循環変動が陸域の社会や環境に与える影響についても解説する。学部レベルの水文学、水資源学に対して大学院レベルの発展・応用レベルの講義とも位置づけられるが初学者にも配慮する。
地球環境問題や社会基盤問題の一部としての水問題は、21世紀の人類の主要課題の一つであるものの適切な知識は普及していない。また、地球の水循環と水問題に関する研究成果は、現代の情報環境学の代表的な応用例の一つである。そこで、地球の水循環を概説、詳説することによって適切な知識を伝達し、議論を通して理解を深めることを目的とする。
-アジアモンスーン、アジアの水循環
-地球の放射平衡、温室効果、温暖化の科学的基礎
-水害と気候変化、気候変化への適応策
-気候変化への緩和策と低炭素社会
-広域陸面水文過程のモデリング
-広域地下水変動のモデリング
-広域氷河変動のモデリング
-世界の水資源アセスメント、Water Footprint、Virtual Water
-地球の水循環・水収支、その計算のための客観解析データ
-日本の豪雨、ゲリラ豪雨
-都市化と水循環の変化
特になし。関連する書籍は講義中に情報提供する。
特になし。
小論文および最終レポート