近年,国土・都市・地域に関する様々な情報が,巨大な知識ベースとして整備されつつある。この知識ベースを整備・活用するための理論や技術を概観し,数理モデル等による応用事例について検討する。
コンピュータ技術の進展を背景に,国土・都市・地域に関する情報が巨大な空間データベースとして整備されつつある。空間データの作成・保存・管理・表示・分析方法について概観し,今後の課題について検討する。
1.ラスター型データの理論
・データモデル,データの作成,マップレイヤー,分析例
・リコーディング,オーバーレイ,フィルタリング,バッファリング
2.ベクター型データの理論
・データベースの構造,位相的オーバーレイとゴミポリゴン
・オブジェクトの表現,トポロジーの表現,チェインコードと応用
・ラスターとベクターの比較,座標精度,計算速度,データ記憶,現象の性質
3.単純なアルゴリズム
・ラインの交差,ポリゴンの面積,ポイント・イン・ポリゴン
・ポリゴンオーバーレイ,計算の複雑さ
4.データの保存
・ランレングスコード,走査の順序と解読
・階層的データ構造(四分木)とアルゴリズム
5.DEMとTIN
・標高の推定,水系網の決定,場所性モデル
6.データ誤差の問題
・ディジタル化の問題,トポロジー変形,同定方法の問題
7.空間データの活用
・地理情報システムの応用例,空間相関分析法とセルサイズ
・地価モデル,土地利用効用モデル,利用圏モデル
・人口分布モデル,地域分類法,土地利用予測モデル
8.学生によるプレゼンテイション
(ただし,授業の充実化を図るために,講義計画は予告なしに変更する場合がある。)
なし
参考書等
なし
なし
授業出席,レポート,発表