生命を情報システムとして据えるバイオインフォマティクスの分野を概観する。膨大で多様なデータから意味を抽出するために,様々な数理的技法が融合的に応用される様子を紹介し,情報工学の社会的な応用の実例を学ぶ。
生命のメカニズムを情報論的に捉えるバイオインフォマティクスは,複雑な生
命体を理解し制御するための新しい学問として注目されるだけでなく,膨大で
多様なデータから意味を抽出するために様々な最新の数理的手法の応用が試さ
れる興味深い現場でもある.当講義では,生命を情報システムとして捉える新
しい学問分野について概観しながら,様々な数理的技法が融合的に応用される
様子を紹介し,情報工学の社会的な応用の実例を学ぶ.
1.バイオインフォマティクスと数理
2.ゲノム解析(1)
3.ゲノム解析(2)
4.トランスクリプトーム解析(1)
5.トランスクリプトーム解析(2)
6.プロテオーム解析(1)
7.プロテオーム解析(2)
8.細胞内ネットワーク解析(1)
9.細胞内ネットワーク解析(2)
11.ケモインフォマティクス(1)
12.ケモインフォマティクス(2)
13.創薬インフォマティクス(1)
14.創薬インフォマティクス(2)
15.技術動向と課題
資料配布
参考書等
バイオインフォマティクスの数理とアルゴリズム,阿久津達也著,共
立出版, 2007. 生物配列の統計,岸野洋久・浅井 潔著,共立出版, 2003.
←確率と統計(学部),情報認識 (学部),生命知識論第一(学部),生命
知識論第二(学部),パターン情報処理,機械学習
期末レポートにより評価する.
特になし
知識ユニット
ゲノム解析,トランスクリプトーム解析,プロテオーム解析,細胞内ネットワー
ク解析,ケモインフォマティクス,創薬インフォマティクス