幾何学特論   Topics in Geometry

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担当教員
梅原 雅顕 
使用教室
木5-6(W832)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
75048
シラバス更新日
2015年2月12日
講義資料更新日
2015年2月12日
学期
前期

講義概要

波面の幾何学という題材で,曲線および曲面に現れる特異点について,位相的な視点,幾何学な視点の両面から解説する.

講義の目的

平面曲線や空間曲面を波面とみなして,その時間発展を考えると,特異点がしばしば現れる.この講義では,曲線・曲面の微分幾何学を特異点を含めた形で紹介し,さらに重要な特異点について判定法や性質について述べる.さらに筆者等の最近の研究として,特異点の微分幾何的な取り扱いについても紹介したい.

講義計画

おもに,以下の項目について講義を行う.
平面曲線の基本事項,3/2-カスプの判定条件,曲面論の復習,曲面に現れる特異点の紹介,さまざまな特異点の判定法,特異点のまわりのガウス曲率の振る舞いと,波面へのガウス・ボンネの定理の一般化

教科書・参考書等

教科書は特にありません.参考書として役立つのは
特異点をもつ曲線と曲面の幾何学(梅原雅顕著)慶応義塾大学理工学部数理科学科レクチャーノート No.38, 2009
曲線と曲面(梅原雅顕・山田光太郎共著)裳華房,2002
応用特異点論(泉屋周一・石川剛男著)共立出版,1998

関連科目・履修の条件等

曲線論,曲面論をどこかで一度学んだでいることが望ましい.
講義では,一応,復習事項として曲線論・曲面論を説明しますが特異点が主眼ですので,詳しい入門はやりません.
また,多様体論の基礎を学んでいると理解が深まります.

成績評価

出席・レポート等により総合的に判断する.

連絡先(メール、電話番号)

umehara@is.titech.ac.jp

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