大学院有機化学   Organic Chemistry

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担当教員
三原 久和  占部 弘和  湯浅 英哉  小林 雄一  清尾 康志  松田 知子 
使用教室
金1-2(B223 W833)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
82026
シラバス更新日
2013年4月23日
講義資料更新日
2013年3月21日
学期
前期

講義概要

本講義では、修士課程以降で行う生命理工系の研究に必要な有機化学の基礎について講義する。

講義の目的

有機化学はバイオ系研究者全員が修得すべき学問(バイオ系企業の意見:院卒に最低限必要な要素)
 ・有機化合物は、生体内で毎日無数に合成され、また分解されている。
 ・有機反応は生体内情報伝達手段の一つとしても用いられている。
 ・水素結合、疎水性相互作用、静電相互作用など、生命現象に関わる相互作用の理解に重要。
基礎有機化学の習得には、有機合成化学反応を理解するのが一番の早道
 ・生体内の有機反応は複雑な過程を経るので、基礎有機化学理解のための学習材料としては不適切。
 ・有機合成化学反応を一通り理解すれば、生体内の複雑な有機反応と相互作用をより良く理解できる。
バイオ系の大学院生で有機化学の初学から中級者以上を対象
 ・バイオ系において重要と思われる6つのトピックに焦点を絞る。
 ・有機化学全体で普遍的に重要な基本原理を学ぶことを目的。
 ・演習においては、化合物の構造や反応機構を描くことにより、自分のものにする。

講義計画

第1、2回 求核置換反応の化学―糖化学への展開 4月12日、4月19日 担当:湯浅英哉
 内容:高校の化学からスタート。求核置換反応を題材に、有機化学全般に共通する基本概念の解説。
 目標:有機反応における電子の流れやエネルギー変化、酸・塩基の概念の習得。
第3、4回 カルボニル化合物の合成と反応―天然物化学への展開 4月26、4月30日(火) 担当:小林雄一
 内容:生体内C-C結合形成反応で頻繁に利用されるカルボニル化合物について解説
 目標:カルボニル化合物間の相互変換の習得と求核・求電子性の理解。
第5,6回 カルボン酸の活性化―ペプチド化学への展開 5月10、5月15日(水) 担当:三原久和
 内容:生体内で重要なタンパク質を形成するアミド結合形成法とタンパク質修飾法について解説。
 目標:バイオ系研究で頻出する反応であり、実践的知識となるカルボン酸活性化の習得
演習1:5月24日 担当:湯浅、小林
中間テスト:5月31日 担当:小林、三原
第7,8回 芳香族化合物―医薬品化学への展開 6月7日、6月14日 担当:占部弘和
 内容:医薬品類、タンパク質、核酸に含まれる芳香族化合物の構造と反応性について解説。
 目標:求電子置換反応など、脂肪族とは異なる特有の反応性や電子状態の理解。
第9,10回 酸化還元反応―酵素化学への展開 6月21日、6月28日 担当:松田知子
 内容:生体内の代謝過程で重要な酸化還元反応について解説。
 目標:化学試薬、酵素を触媒として用いる酸化還元法、光学活性化合物の理解。
第11,12回 脱離反応―生体分子合成への展開 7月5日、7月12日 担当:清尾康志
 内容:生体分子の分解過程などに関わる脱離反応について解説。
 目標:基本的な脱離反応の機構や立体選択性の理解。有機合成における保護基の仕組みの理解。
演習2:7月19日 担当:占部、松田、清尾
期末試験:7月26日 担当:占部、松田、清尾

教科書・参考書等

生命理工系のための大学院基礎講座ー有機化学
湯浅英哉/編 東京工業大学出版会

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

出席、中間試験、期末試験

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