本講義の前半では、学部で十分に説明されなかった物理化学のやや進んだ内容について講義する。後半では、生体内の各種反応を反応が展開される場所での生体物質の構造と機能に着目して考察する。更に、生体分子プロセスの新しい研究法、人工系によるシミュレーション、バイオ素子構築法についても論じる。
1. 非電解質溶液の熱力学
2. 電気化学ポテンシャルと電解質溶液の熱力学
3. イオンと電気伝導
4. 拡散と流束
5. 膜と電位
6. 生体膜と人工膜
7. 反応の熱力学と光化学
8. 電気化学反応と電極電位
9. 生体内高速反応研究法
10. 生体膜の構造と機能
11. 生体内反応(電子伝達系)
12. 生体内反応(光合成)
13. 生体内反応(視覚)
14. バイオ素子・分子素子
教科書として指定しない
参考書等
花井哲也著、膜とイオン、化学同人は参考書として役に立つ。
特になし。
数回のレポートにより評価する。
大学院での物理化学系講義の一つ。