精神や神経活動を統御する中枢としての脳を理解するためには,解剖学・電気生理学・生化学・分子生物学などの幅広い知識が必要になる。現在の科学で脳の理解がどこまで進んでいるか,精神神経疾患の病態の理解も含めてそれぞれの分野の最先端にいる研究者を講師に迎えて基礎から臨床まで幅広く講義する。
精神や神経活動を統御する中枢としての脳を理解するためには,解剖学・電気生理学・生化学・分子生物学などの幅広い知識が必要になる。現在の科学で脳の理解がどこまで進んでいるか,精神神経疾 患の病態の理解も含めてそれぞれの分野の最先端にいる研究者を講師に迎えて基礎から臨床まで幅広く講義する。
昭和薬科大学
薬理学教室教授
渡邊 泰男 先生 4月10日、17日、24日
・ダイナマイトの発明から1世紀を経て、「公害」から「長寿」の分子へと汚名を返上した“NO”というガス状の分子について、最近の知見を含めて解説
・脳神経領域(脳梗塞・変性疾患・記憶)におけるNOの功罪について
聖マリアンナ医科大学
医科学専攻脳情報制御医学分野 教授
松井 宏晃先生 精神医学は人間の存在を、生物学的、心理学的、社会的、倫理的の各次元の階層的構造として捉えています。実際の精神障害(こころの悩み・病い)では、
(1)高次脳機能の障害(神経生物学的特性)と
(2)個人を取り巻く心理・社会的因子(環境要因)などが複雑に絡み合っており、「病む人間」として、人格を尊重しつつ、治療を進め、社会適応、社会復帰を目指すことになります。この点に留意しつつ、本講義では、代表的な精神障害について、その成因(原因)や治療法について、最近の神経生物学的研究の成果を交えながら紹介いたします。本講義を通して、精神障害への理解を深め、また有効な治療法や予防法の確立に繋がるような基礎研究に興味をもって頂けたら幸いです。
・5月15日 不安障害の神経生物学
・5月22日 気分障害の神経生物学
・6月 5日 統合失調症の神経生物学
・6月12日 認知症の神経生物学
共立薬科大学
名誉教授
川島 紘一郎先生 6月19日、26日、7月3日、10日
・末梢コリン作動性神経系の基礎
・非神経性のコリン作動系と,免疫系のコリン作動系