近年多能性幹細胞がヒトから樹立され、その分化誘導による機能的な細胞を作製する技術、遺伝子改変技術が進展し、再生医学への応用が急激に展開されるようになってきた。そこで本講では、器官の発生分化、発生の原理を利用した分化誘導技術の開発、幹細胞の特性について、原著論文を読むことを内容に取り入れながら、演習形式で進める、履修人数に応じて、少人数グループによるプレゼン形式など、参加型の授業である。分子生物学特性、分子基盤、幹細胞生物学など、医学応用を視野に入れながら、基礎を中心に学習する。
本講義では、分子生物学、発生学の基礎知識を習得し、幹細胞を利用した再生医学に関する基礎的な知識を学ぶことを目指している。胚発生および器官・組織形成が進行する過程について、その生物学的特性、分子基盤を問いかけ理解することで、そのしくみを応用した方法論の開発についての知識を習得する。
1. 下記のトピックスについて習得する。少人数グループで、演習/プレゼン形式で進める。
1. クローンと幹細胞
2. ゲノム・分化と誘導現象
3. 誘導現象による中胚葉性器官の分化
4. 外胚葉性器官の分化
5. 内胚葉性器官の分化
6. 糖尿病と組織再生
7. 生命倫理
原著論文、教科書など、その都度資料を決める。参考書:ギルバート発生生物学、Essentials of Stem Cell Biology 2nd Edition.
なし
演習、プレゼンを行なうことでその理解度で評価する。レポートの提出も評価対象とする。
なお、3回以上出席することを評価の要件とする