原子炉物理学実験   Experiments for Reactor Physics

文字サイズ 

担当教員
各教員 
使用教室
月1-2(原講571 North No.2 5F-571)  
単位数
講義:0  演習:0  実験:2
講義コード
71700
シラバス更新日
2015年2月12日
講義資料更新日
2015年2月12日
学期
前期

講義概要

原子炉理論のより深い理解を目的として、小型の原子炉である臨界集合体を用い原子炉物理の基礎実験を行う。受講生は学外の実験施設において合宿形式で実験に参加する。実験では受講生自身が原子炉の運転操作を行う。また実験前後の安全点検作業にも参加することで原子炉施設の安全確保の考え方への理解を深める。

講義の目的

原子炉理論の理解には他の工学分野には無い特有の現象の概念理解が不可欠である。本実験では、原子炉を用いて実験を行い種々の計測を行うことで、これらの現象の概念を的確に理解することを目的としている。また原子炉の運転実習、安全点検作業に参加することで原子炉施設の安全確保の基本的な考え方を理解することもめざす。

講義計画

実験は、京都大学原子炉実験所臨界集合体(KUCA)を用い、一週間程度の合宿により集中的に行う。また、実験内容の理解のため実験に先立ち事前講義を行う。事前講義では、実験の原理・方法を解説した後、事前レポートで臨界量の計算等を行う。
実験では、軽水減速炉心を用いた以下の実験を予定している。
1. 臨界近接実験
2. 制御棒校正実験
3. 中性子束分布測定実験
実験に並行して原子炉の運転実習、起動前点検・停止後点検の実習等も行う。実験後、得られたデータを解析しグループごとに結果を発表し討論を行う。最終的な結果は、実験レポートとして各自がまとめ提出する。

教科書・参考書等

三澤毅、宇根崎博信、卞哲浩著、「原子炉物理学実験」京都大学出版会 (2010)    
Tsuyosi Misawa, Hironobu Unesaki, Cheolho Pyen, ”Nuclear Reactor Physics Experiments”, Kyoto University Press (2010).

関連科目・履修の条件等

原子炉物理学の基礎知識を有していることが必要。原子炉理論(またはNuclear Reactor Physics)を履修していることが望ましい。またあらかじめ放射線従事者教育の受講、特殊健康診断の受診が必要。受入れ人数の制約により、原子核工学専攻修士課程の学生を優先します。

成績評価

講義・実験の出欠及び事前レポート、実験レポートにより評価

担当教員の一言

実物の原子炉を用いて行う大変貴重な実験です。原子核工学を専攻するすべての学生の受講を強く勧めます。

連絡先(メール、電話番号)

tobara@nr.titech.ac.jp(H25年度担当教員:小原准教授)
chiba.satoshi@nr.titech.ac.jp(H25年度担当教員:千葉教授)    、    

このページのトップへ