原子力工学において数値解析は重要な役割を果たしている。本授業科目では原子炉の設計や安全解析などで重要となる数値解析の原理とその応用について、中性子輸送解析、熱流動解析、構造解析に焦点を絞り講義を行う。
中性子輸送解析では決定論的手法による炉心解析およびモンテカルロ法による解析の原理と応用、熱流動解析では単相乱流解析モデル、混相流多流体モデルとそれらの数値解析法について解説し、さらに原子力工学で行われる構造解析について解説を行う。
本授業科目では原子力工学おける基礎的な数値解析の手法を習得することを目的とする。
期 日 講義分野 講義内容(予定) 担当教員
10月 5日 熱流動解析 熱流動解析の対象と基礎式 高橋
10月12日 熱流動解析 ダクト内の発達する乱流解析例 高橋
10月19日 熱流動解析 二方程式乱流モデルとDNS 高橋
10月26日 熱流動解析 単相流数値解法 高橋
11月 2日 (休講)
11月 9日 熱流動解析 二相流解析 高橋
11月16日 構造解析 連続体力学の定式化と流体-構造連成 片山
11月30日 構造解析 有限要素法による構造解析の基礎 酒井
12月 7日 構造解析 耐震解析の基礎と解析例 亀岡
12月14日 構造解析 原子力分野における衝撃解析 片山
12月21日 炉物理解析 決定論的中性子輸送解析手法(1) 小原
1月11日 炉物理解析 決定論的中性子輸送解析手法(2) 小原
1月18日 炉物理解析 決定論的中性子輸送解析手法(3) 小原
1月25日 炉物理解析 モンテカルロ法による中性子輸送解析(1) 小原
2月1日 炉物理解析 モンテカルロ法による中性子輸送解析(2) 小原
特になし
特になし
レポートまたは授業時間内に実施する課題により評価
原子力工学分野での数値解析に関心のある学生の積極的な受講を期待します。
tobara@nr.titech.ac.jp (小原)