技術者倫理   Ethics of Engineers

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担当教員
井頭 政之  大場 恭子 
使用教室
木5-6(原輪 North No.2 5F-571)  
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
71077
シラバス更新日
2011年9月20日
講義資料更新日
2011年9月20日
学期
後期

講義概要

自由な発想力と全体を見通す目を有した国際的リーダーになれる人材の育成の一環として,キャプテンが備えるべき技術者倫理を教授する。

講義の目的

本科目のねらいの第一ステップは、現在の科学技術が人間社会および環境に与える影響の大きさと深度について理解し、科学技術の目的や役割、社会との関係についての考察を深めることにある。その上で、科学技術者である自身が、専門職として担う倫理的・社会的責任を理解し、どのように行動すべきであるかを「設計」できることを目標とする。そのため、単なる一方的な講義形式ではなく、事例を利用し、実務ではどのような倫理的問題が生じるのか、そこでどのように行動すればよいかを個人あるいはグループ、クラスで検討する時間を持つこととしている。それを通じ、倫理的問題解決能力の向上を図りたい。

講義計画

第1回:本講義のねらい、技術者倫理の概要
第2回:専門職集団と倫理綱領、企業倫理①
第3回:企業倫理②、倫理的な問題解決方法
第4回:事例の検討①
第5回:事例の検討②
第6回:研究倫理
第7回:専門領域に関する倫理的問題や事例の検討、まとめ

教科書・参考書等

参考書等
参考書:
『技術者倫理』[放送大学教育振興会]、『技術者倫理のケースブック』[(社)日本原子力学会倫理委員会]、『実践のための技術倫理』[東京大学出版会]、『誇り高い技術者になろう』[名古屋大学出版会]

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

毎回の出欠票(遅刻/早退には減点あり)およびレポート

担当教員の一言

「倫理」というと堅苦しい、正義でガチガチと捉えられることがあるが、ここでは「倫理とは行動の科学である」と捉えたい。すなわちより良い行動を実践するための学問が、倫理である。科学技術に関わる事件や事故のニュースを目にしない日はない現代、科学技術への依存がますます強まる中、その担い手は社会とどのように関わり、その責任を果たすべきなのか。さまざまな実/仮想事例の検討などを織り交ぜ、実際に行動が変わるような講義を目指したい。多くの受講を期待している。

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