プラズマの可能性と利用は光源である蛍光灯から核融合までと幅広く,その熱,光,イオン発生は材料改質,表面改質,半導体,物質分解・合成にひろがり,ハイテク産業の推進には欠くことの出来ない存在になっている。物質の第4の状態と呼ばれるプラズマは物理的にも化学的にも通常の気体とは全く異なったさまざまな性質を示す。プラズマ工学基礎では,入門編から始め弱電離プラズマの特性を中心に講義する。火花放電のタウンゼンド理論,弱電離プラズマの基礎方程式,荷電粒子の磁界中の運動,伝熱現象,簡単なプラズマの計測,および弱電離プラズマの応用についても述べる。