本講義は上記の3項目について、下記4章で構成する。
①産業・経済、②環境問題の政策と動向、③電力変換、効率利用技術と施策、④エネルギー、政策と動向、
及びこれらの4単元から選んだ課題について⑤レポート発表及びグループ討議を行う。
世界の課題は、「エネルギー安全保障と持続性」、「環境の保全」、「経済の成長」の3項目が相互に影響し合う、トリレンマからの脱却である。
しかし、各国それぞれの事情もあり、一意的な解決策は見えてはいない。
本講義では上記三項目それぞれの基盤となる事象、技術、各国の政策等を学ぶ。
それらを基に、Global社会で日本がどのような役割を担い寄与できるか、また日本が発展する道筋がいかにあるか自ら考える力を養いたい。
(1)産業・経済
01 オリエンテーション産業・経済の基礎知識
02 産業の変遷と知財/ビジネスモデル
03 世界の中の日本の産業
(2)環境問題、政策・動向
04 環境問題I(循環型社会、大気環境、CO2削減)
05 環境問題II(国際的な有害物質規制、企業の対応)
06 水・大気浄化技術 (三菱電機:谷村氏)
(3)電力変換、効率利用技術、施策
07 スマートグリッド、スマートコミュニティ(三菱電機 泉井氏)
08 レポート発表・討議、前半内容補足
09 パワーエレクトロニクス (冨永准教授)
10 蓄電・制御技術 (三菱電機:吉岡氏)
(4) エネルギー政策と動向
11 日本と世界の電力・エネルギー状況
12 再生可能エネルギー
13 石炭火力発電と原子力発電
(5)グループ討議
14 グループ討議準備
15 グループ討議
講義において資料を配布する.またOCW-iにアップする。
なし
1)出席(発言)点、レポート点の合計 80点
レポートは各単元毎に1件ずつ出題する。計4件。
提出期限は次々週講義終了時まで。
3)グループ討議 20点
3~4グループに分かれ、課題発表。
各単元から課題を抽出してプレゼンを行い、全員で討議する。
現在の豊かな生活に不可欠な電気エネルギーは反面で将来の地球環境に影響している.
電気技術者として持続的成長が可能な循環型社会形成に貢献を期待する.
情報の処理に当たって、視点の高さや時間の流れ(歴史)を踏まえた立ち位置を意識出来るように、そして
環境保護、保全の視点と経済成長に寄与する事業者の視点を学び、情報を自ら整理、判断する力を養ってほしい。