パルスパワー工学   Pulsed Power Technology

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担当教員
安岡 康一  竹内 希 
使用教室
月7-8(S323)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
54010
シラバス更新日
2012年10月1日
講義資料更新日
2012年9月21日
学期
後期

講義概要

パルスパワー工学は高電圧工学から発展したもので,高密度プラズマ,大出カレーザー,大強度荷電粒子ビームなどの発生を可能にし,近年では環境改善機器といった新たな産業応用を生み出している.
この急速に発展してきた大電力短パルスに関する工学について,基本原理を説明し,応用例についても講述する.

講義の目的

光・粒子ビームなどへの変換が容易なパルス電磁エネルギーについて,電磁気学と過渡回路解析の知識を土台に,エネルギー蓄積,パルスパワー発生回路,回路構成要素,計測・解析方式,産業応用例につき説明し,実例演習により,知識を定着させる.

講義計画

01. パルスパワーとは,電磁エネルギーエネルギー蓄積方式,
02. 容量性・誘導性エネルギー蓄積方式,蓄積エネルギー密度
03. 直流高電圧発生回路,バンデグラフ
04. パルス高電圧発生回路,マルクス回路
05. 回路シミュレータの使用方法
06. キャパシタ(フィルム,セラミック)
07. ギャップスイッチ,トリガ回路,
08. 低気圧ガススイッチと半導体スイッチ,トリガ回路,
09. 磁気スイッチ,OnOff条件,
10. 容量移行型回路,パルス整形回路(PFN)
11. 磁気パルス圧縮回路の動作原理
12. ケーブル放電回路(PFL),ブルームライン回路
13. シールドとノイズ除去,ファラデーケージ
14. フォトダイオード,光電子増倍管,光電管,ファラデー効果,ICCD
15. キャパスタ・抵抗分圧器とロゴスキーコイル

教科書・参考書等

『パルスパワー工学の基礎と応用』 京都ハイパワーテクノロジー研究会編 近代科学社
原雅則・秋山秀典 『高電圧パルスパワー工学』 森北出版
八井浄・江偉華 『パルス電磁エネルギー工学』 電気学会
Paul W. Smith, ''Transient electronics -Pulsed Circuit Technology,'' Wiley.
G. A. Mesyats, ''Pulsed Power,'' Plenum Publishers.

関連科目・履修の条件等

電気磁気学,過渡回路解析

成績評価

演習と期末試験による.配分は,70%,30%.

担当教員の一言

パルスパワー装置の原理と動作を,電圧電流波形を示しながら説明でき,応用をできる力を習得して欲しい.

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