半導体制御素子を用いて電力の変換,制御などを行う分野-パワーエレクトロニクスについて,その応用と技術動向について講述する。具体的内容として,電力用半導体素子(MOSFET,IGBT)の応用,整流回路の特性改善,インバータ,交流電力調整装置,高調波及び無効電力補償装置,自励式整流回路,最新の技術動向,を取り扱う。
パワーエレクトロニクスは,電力用半導体デバイスのスイッチング動作を利用した電力変換器とその応用に関する分野であり,各種産業用途から家電製品に至るまで広く現代社会を支える重要な基盤技術となっている。
本講義では,特に広く用いられている電圧形変換器に注目し,回路方式,動作原理,および特性解析について講述する。
01. パワーエレクトロニクスの概説
02. 電圧形インバータの動作
03. PWM制御と高調波解析
04. ゲート駆動回路とスイッチング特性
05. スナバ回路とソフトスイッチング技術
06. 共振形インバータとその応用
07. 平均化法とモデリング
08. 電流制御法と制御特性
09. PWM整流器と連系インバータ
10. STATCOM とアクティブフィルタ
11. 障害電力のエネルギー的考察
12. 変圧器の直流偏磁
13. 新しい電力変換器
プリントを配布する。
必要に応じて参考となる文献等を紹介する。
学部科目の「電気機器学」と「パワーエレクトロニクス」を履修しておくことが望ましい。
期末試験による。
【オフィスアワー】
教員室で質問を随時受付ける。