ものつくりプロジェクトマネジメント   Production Project Management

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担当教員
齋藤 義夫  吉岡 勇人 
使用教室
水1-2(I124)  
単位数
講義:1  演習:1  実験:0
講義コード
40175
シラバス更新日
2014年4月3日
講義資料更新日
2014年4月3日
アクセス指標
学期
前期

講義概要

工学の基本は「ものつくり」であり、「ものつくり」は人間の本質的な営みといえます。人間は「考える葦」であり、「ホモ・サピエンス」(知恵のある人)といわれますが、「考える」、「知恵」は「ものつくり」のために発生したもので、逆にものつくりをしたことにより発達したと考えられます。人間の知性・特性は「ものつくり」によって伸びるといえ、その意味で、「ものつくり」を理解することは重要です。
 そこで、本講義では「ものつくり」をグループで実際に行うプロジェクトを構成し、具体的なものつくりを実施することにより、プロジェクトの管理・運用について経験することで、プロジェクトマネジメントを修得することを目標にしている。

講義の目的

工業製品などの「ものつくり」に関連するプロジェクトを実施する際のマネジメントに関して講義を行う。設計段階から製造段階までを含む一貫したものつくり工程を実際に実習しながら、工程設計、日程計画、進捗管理などについて学習する。PBL(Project Based Learning)方式の講義形態で行うもので、具体的には、大学の生産設備を有効に利用する「ものつくりプロジェクト」を実際に立ち上げ、このプロジェクトを成功裏に完了することを目指すことにより、マネジメントの理解を深める。

講義計画

1.ものつくりプロジェクトとは、課題設定とシステムバウンダリーの確認
2.プロジェクトマネジメントとは、作業、工程の設定と管理内容の確認
3.アイデアの創出とイベント抽出、作業分析、工程分割
4.設計から製造までの工程分析、生産設備関連の調査分析
5.設計段階におけるデザインレビュー、設計評価と工程の関連性解析
6.「ものつくりプロジェクト」の工程設計と工程管理
7.「ものつくりプロジェクト」の日程計画と進捗管理
8.ものつくりにおける生産管理、品質管理
9.製品性能の評価・分析、PDCAサイクルの利用
10.「ものつくりプロジェクト」の分析と効率、効果の測定方法
11.ものつくりプロジェクトマネジメントの総合評価とそのPDCAサイクル

教科書・参考書等

教科書などは使用しない。
必要なものはその都度配布する予定。

関連科目・履修の条件等

実際の生産設備を利用してプロジェクトを実施することになるので、設計および製造に関する基本的な知識を習得していることが望まれる。
また、生産設備、教育設備を実際に利用して授業を進めるので、設備などとの関連で、人数を制限することがある。

成績評価

毎週出題するレポート課題について評価する。
プロジェクトでの活動内容、各段階での進捗状況について評価する。
途中での製作物や最終製品について、その独創性、完成度などを評価する。

担当教員の一言

大学の生産設備を理解し、それを利用して製作したものをお土産として持ち帰れるので、期待してください。
グループを構成してプロジェクトとして具体的なものつくりを行うもので、未知のものに挑戦する楽しさを体験してほしい。
グループでの製作物のコンテストも行う予定なので、催しとしても楽しんでほしい。

その他

水曜日朝1,2時限目の授業です。9:00スタートなので、遅れないようにしてください。

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