機械力学(運動と振動と音響)の中で,振動学に焦点を当てた講義である.高速または高精度で稼働する実際の各種機械で発生する振動挙動とメカニズムを解析するための1自由度系,2自由度系から始まり多自由度系へのモデル化法からそれらの解析法,最適化法,および制振制御法の基盤的項目について分かり易く講義する.コンピュータを使った演習も取り入れることで講義内容の深い理解と応用力も高める.
学部レベルでの機械力学の基礎理論の核となる内容の復習および機械工学を専攻する大学院修了生の基礎専門力として必須と考えられる理論と技術・手法について学習する.
4月の新学期開始時から原則週2回の講義で約2か月で履修する.
コンピュータを使っての数値解析での演習も交えることで理解を深める.
教科書: 大熊政明著「構造動力学」,朝倉書店
参考書: 大熊政明著「新・工業力学」および「新演習・工業力学」,数理工学社
東工大機械科学科編「科学のことばとしての数学 機械工学のための数学II -基礎数値解析法ー」,朝倉書店
力学基礎または工業力学を履修済みであること.
講義内における演習,提示課題に対するレポート,および学期末試験で成績評価する予定.評価比率は1:1:8程度である.