サイレント工学   Silent Engineering

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担当教員
岩附 信行 
使用教室
火3-4(I3-310)  
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
40129
シラバス更新日
2013年9月22日
講義資料更新日
2013年9月22日
アクセス指標
学期
後期

講義概要

連続体(弾性体)の振動モード解析結果に基づいて,振動物体から放射される音響パワーの絶対レベルの周波数特性を正確に推定する手法,ならびにその音響パワー推定手法に基づいて構造変更や制振材貼付により音響パワーを最小化する最適化手法について 講述する.

講義の目的

連続体(弾性体)の振動モード解析結果に基づいて,振動物体から放射される音響パワーの推定とその低減化手法を理解する.

講義計画

1. 振動モード解析に基づく表面振動速度の解析
  1.1 振動モード解析から強制振動解の導出(概論)
  1.2 円板・矩形板の理論振動モード解析と強制振動解
  1.3 凹凸板の有限要素法振動モード解析と強制振動解
 
2. 音響放射パワーの推定法
  2.1 点音源による音場形成と音響放射パワー
  2.2 音響放射パワー推定基礎式
  2.3 音響放射パワー推定パラメータ
2.4 機械加振される円板・矩形板からの音響放射パワーの推定例
3. 音響加振と2次的な放射
  3.1 音響加振される矩形板の強制振動解析
  3.2 音響加振される矩形板からの音響放射パワーの推定例
3.3 透過損失との関係
  
4. サイレント化の手法
  4.1 制約条件付き最適化手法概論
  4.2 騒音の評価と目的関数の設定
  4.3 形状変更によるサイレント化の例
  4.4 制振材貼付によるサイレント化の例

教科書・参考書等

(1)Vibration Problems in Engineering (Fifth Edition), W. Weaver Jr., S. Timoshenko and
D. H.Young, John Wiley and Sons, 1990.
(2)鈴木浩平,西田公至,丸山晃市,渡辺武,機械工学のための振動・音響学,サイエンス社,2000.
を薦める.

関連科目・履修の条件等

「有限要素法振動解析」は併せて履修することが望ましい.

成績評価

レポート等

担当教員の一言

機械製品の付加価値を決定する重要な項目である静粛性を確保するために,機械から発生する騒音の推定と低減化設計の基礎を修得してほしい.

連絡先(メール、電話番号)

岩附信行教授(石川台1号館305号室,nob@mep.titech.ac.jp)

オフィスアワー

特に設けない.適宜電子メイルによってアポイントメントをとること.

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