大学院入学以前に機械のダイナミクスを十分に学んで来なかった学生を対象とし,1自由度振動系(自由振動,調和励振力応答,任意外力応答)の復習から始め,2自由度振動系,多自由度振動系ならびに連続体の基本的な振動解析手法について講述する。
大学院入学以前に機械の運動と振動の現象である機械のダイナミクスを十分に学んで来なかった学生を対象とし、機械のダイナミクスの基礎を理解させ、これをベースとする発展的な学問の理解を助けることを目的とする。
1.自由度振動系
1-1 系のモデル化
1-2 自由振動(不減衰,減衰系)
1-3 強制振動(調和励振,任意外力による励振)
2.自由度振動系
2-1 一方向運動体の運動と振動(モード解析,初期値応答)
2-2 一方向運動体の運動と振動 (外力応答,制振駆動,最適制御)
2-3 2自由度振動系(モード解析,初期値応答)
2-4 動吸振器
3.多自由度振動系
3-1 モード解析
4.連続体(はり)の曲げ振動解析
4-1 固有関数法
4-2 有限要素法
特に定めない
参考書等
参考書として以下の本を推薦する.
基礎から学ぶ 機械力学,山浦弘,数理工学社
Mechanical Vibrations,J.P. Den Hartog,Dover
メカトロニクス時代の機械力学,小野京右,焙風館
振動・音響学,鈴木浩平ほか,サイエンス社
System Dynamics,K. Ogata,Prentice Hall
機械のダイナミクスが関連する発展的な講義の基礎となる科目である
レポートおよび試験の成績による.
大学院入学前に機械のダイナミクスをきちんと学んだ学生は本講義を選択する必要は無い.本講義は週2回の開講であるので,注意のこと.