移動現象操作   Transport Phenomena and Operation

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担当教員
吉川 史郎 
使用教室
月3-4(S423)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
35001
シラバス更新日
2014年3月18日
講義資料更新日
2014年3月18日
学期
前期

講義概要

化学装置内の反応・移動現象を促進・制御したり,装置を設計するためには,装置内の流動場,ならびに反応・移動現象との関連を明確に理解しておく必要がある。本講では,学部で既修の流動場に関する基礎知識の上に,実際の装置内の複雑な流動についてより深い知識を修得させるとともに,装置内流動と反応・移動現象の関連についての専門知識を修得させることを目的として講述する。

講義の目的

化学装置による混合,分離を促進・制御したり、装置を設計するためには、
装置内の流動場、ならびに流動と移動現象との関連を明確にしておく必要がある。
本講では、学で修得した単純な流動場に関する基礎知識の上に、
実際の装置内の複雑な流動場についての深い知識を修得させるとともに、
実際の装置内流動・移動現象の関連についての基礎知識を修得させることを目的とする。

講義計画

内容
4月8日(月)イントロダクション
4月15日(月)1.運動量移動の基礎1.1レオロジー,1.2応力テンソルと変形速度テンソル
4月22日(月)1.5移動現象の相似性と基礎方程式1.5.1から1.5.6
5月9日(木)1.5移動現象の相似性と基礎方程式1.5.7
5月13日(月)1.6速度分布1.6.2,1.7管内流れにおける機械的エネルギー収支式
5月20日(月)1.8流れ関数と速度ポテンシャル
5月27日(月)1.9境界層理論
6月3日(月)1.10粒子のまわりの流れ
6月10日(月)1.11非ニュートン流体の流れ,2.乱流
6月17日(月)2.乱流
6月24日(月)4.機械的混合・分離操作4.1混合操作
7月1日(月)4.2分離操作
7月8日(月)4.2分離操作
7月15日(月)5.運動量移動の数値シミュレーション
(注意:海の日)
7月22日(月)試験〈日程変更の可能性あり〉

教科書・参考書等

教科書
小川浩平編集;シリーズ<新しい化学工学>1「流体移動解析」朝倉書店(2011)
参考書
1. R.Byron Bird,et.al: “Transport Phenomena 2nd Edition” Wiley New York (2002)
2.小川,黒田,吉川:「化学工学のための数学」 数理工学社(2007)
以上のほか授業で使用するスライドファイルをTokyo Tech OCW-iにより配布する。

関連科目・履修の条件等

関連科目
 化学工学専攻のいずれの講義とも関連する。
履修条件
 この授業を履修する学生は国際大学院授業Transport Phenomena and Operation for Advanced Materials and Chemicals Processingを履修することはできない。

成績評価

期末試験と授業中の演習の成績から総合的に評価する。

担当教員の一言

移動現象操作を理解することはケミカルエンジニアとしてアイデンティティーを確立するうえで不可欠な“素養”である。

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