有機超伝導体,電荷移動錯体等の有機伝導材料の合成化学,構造化学,物理的性質などについて基礎的事項を把握させると同時に,このような例を通して新材料開発の基礎となる物質開発の考え方について述べる。
有機半導体、有機超伝導体などを理解するための基礎的事項として、結晶の対称性と空間群、分子軌道法、バンド計算、電子相関などについて講究する。
有機光電材料などを理解するための基礎的事項として、凝集体の光学的性質、及び光物性について購求する。
I.電子物性
01. 量子力学の基本原理・水素原子・分子軌道法
02. ポリマーの分子軌道法・強結合近似
03. 金属の自由電子モデル・フェルミ分布
04. 強結合近似・フェルミ面
05. 輸送現象
06. 磁性・電子相関
07. 有機伝導体
II.光物性
01. 固体の光学定数
02. 反射・屈折と光学定数
03. 光学定数の相互関係(K-K 変換)
04. バンド吸収と次元性
05. 励起子
06. 有機物の光物性の特徴
電子物性参考書:森「分子エレクトロニクスの基礎」2-5, 7-8章
光物性:以下の書籍を参考書とする
光学入門 大津元一、田所利康著 朝倉書店
特になし
期末試験、およびレポートによる。