ソフトマテリアル物理特論   Advanced Course of Soft Materials Physics

文字サイズ 

担当教員
竹添 秀男  VACHA MARTIN 
使用教室
月3-4(S8-623)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
25006
シラバス更新日
2012年9月21日
講義資料更新日
2012年9月21日
学期
後期

講義概要

有機物は無機物や金属に比較してソフトな材料である。また,一般に分子がその構成単位になっているのも特徴である。それだからこそ,興味深い物理現象があり,ほかの材料にはない機能材料としての特徴がある。本講義では特に光学の観点からソフトマテリアルの物理を英語で講義する。竹添は隔年で「液晶の物理」と「有機非線形光学」を講究する。VACHAは「有機分子の光物理」を講究する。

講義の目的

""有機物は無機物や金属に比較してソフトな材料である。
また、一般に分子がその構成単位になっているのも特徴である。
それだからこそ、興味深い物理現象があり、ほかの材料にはない機能材料としての特徴がある。
本講義では特に光学の観点からソフトマテリアルの物理を英語で講義する。
I.竹添は隔年で「液晶の物理」と「有機非線形光学」を講究する。
I.a 奇数年「液晶の物理」:液晶物質は結晶と液体の中間的な非常にソフトな系である。
液晶は基礎科学として興味深いばかりでなく、ディスプレイをはじめとする応用の観点からも非常に重要な材料である。
本講義では液晶に関して、入門的な内容から先端の研究まで物理的側面を中心に解説する。
I.b 偶数年「有機非線形光学」:ソフトな有機物は光に対する非線形応答も多彩である。
講義では非線形光学の基礎を講義に続き、有機非線形光学材料、計測・解析手段としての非線形光学効果、新しい非線形光学現象などを解説する。
II.バッハは「有機分子の光物理」を講究する。
未来の多くの有機デバイスでは、光の吸収、発光、様々な光物理過程がデバイスの原理の元になる。
本講義では有機分子の基本的な光物理の現象を学ぶ。有機分子が光を吸収した状態(励起状態)、
励起状態の緩和過程、それに影響を与える分子間の相互作用及び外部場、新しい分光法などについて解説する。

講義計画

I.a 「液晶の物理」
 1. 液晶の種類と構造
 2. 配向秩序
 3. 異方性と光学物性
 4. 連続体理論
 5. 相転移の平均場理論と現象論
 6. 強誘電性液晶と反強誘電性液晶
 7. 液晶科学の最近のトピックス
I.b 「有機非線形光学」準備中

II. 「有機分子の光物理」
 1. 有機分子の励起状態と励起状態の緩和
 2. 外部場の効果
 3. 分子の集合体
 4. 光物理過程
 5. 高等分光法

教科書・参考書等

参考書等
I.II 日本語の参考書として液晶に関する下記の書籍がある
大学院レベル
「液晶の物理学」吉岡書店
「強誘電性液晶の構造と物性」コロナ社
学部レベル
「液晶・高分子入門」裳華房

成績評価

I. レポート提出と試験で評価する。

このページのトップへ