ソフトマテリアル構造特論   Advanced Course in Physical Structure of Soft-Materials

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担当教員
高田 十志和  戸木田 雅利 
使用教室
火3-4(S636)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
25009
シラバス更新日
2011年9月21日
講義資料更新日
2011年9月20日
学期
後期

講義概要

高分子系ソフトマテリアルが有するさまざまな階層の構造,たとえばコンホメーション,らせん構造,トポロジー構造,結晶多形,非晶状態での分子配向,分子間のパッキング形態や特異な相互作用などに焦点をあてて,それらを制御・構築するための分子設計から,合成法,構造の評価,そして新しい構造解析法などについて講述する。

講義の目的

前半:超分子ポリマーを中心とするソフトマテリアルの構造と特性について論ずる。
後半:X線散乱法によるソフトマテリアルの構造解析の基礎を論ずる。

講義計画

1. 超分子ポリマーの構造と特性
  (1) 超分子および超分子ポリマーの概念と研究の現状
  (2) 超分子の合成、構造、機能
  (3) 超分子ポリマーの合成、構造、機能(1)
  (4) 超分子ポリマーの合成、構造、機能(2)
  (5) 超分子ポリマーの合成、構造、機能(3)
  (6) デンドリマーの合成、構造、機能
  (7) 動的共有結合化学の概念とその応用

2. X線散乱法によるソフトマテリアルの構造解析の基礎
  (1)X線散乱の基礎:干渉の計算,電子からの散乱,原子散乱因子
  (2)理想的な結晶からの散乱:単純格子,逆格子,回折球,複合格子
  (3)X線散乱とフーリエ変換
  (4)小さなサイズおよび乱れを持つ結晶からの散乱
  (5)ミクロ相分離構造からの散乱:ラメラ構造を中心に

教科書・参考書等

参考資料を授業時,随時配布する。

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

期末試験とレポートによる。

担当教員の一言

合成から物性にわたる幅広い知識と研究方法を学びとって欲しい。高分子合成,高分子構造の基礎知識があることが望ましい。

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