ソフトマテリアルの典型である液晶について,諸物性を物理的立場から講究する。講義は前半部分は石川が、後半部分は竹添教授が担当する。
石川の担当部分は基本的には、液晶に関する基礎的な事柄を扱う。
液晶は結晶と液体の中間状態である。液晶の発見は100年以上前のことであるが、1970年代よりディスプレイとしてよく使われるようになり、最近では非常に身近なものとなっている。
本講義では、液晶に関して、そもそもどのような状態であるかから始まって、液晶に関する基礎的な知識を講義する。
第1回 液晶-結晶と液体の融解過程と中間状態-
第2回 液晶-低次元の周期構造と多様な中間状態の出現-
第3回 配向秩序-配向秩序の表記法と異方性と配向秩序の関係
第4回 相転移-液晶における相転移現象と平均場理論
第5回 欠陥-液晶における欠陥構造
第6回 中間テスト
教科書は特に定めない。参考書として、日本語に液晶の本を授業中に紹介する。
特になし
中間テストの成績により竹添教授の評価とあわせて本科目の評価とする。