高分子物質科学特論第一B   Advanced Material Science of Polymers IB

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担当教員
安藤 慎治 
使用教室
 
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
19051
シラバス更新日
2009年9月29日
講義資料更新日
2009年9月28日
学期
後期

講義概要

高分子固体の構造と物性の応用的事項について講述する。特に核磁気共鳴(NMR)法を用いた高分子固体の構造解析の事例、ならびに各種分光法を用いた高分子固体の光学物性解析とその制御、有機/無機ハイブリッド技術を含めた新規の光学材料・光デバイス開発の事例について講述する。

西暦偶数年開講。平成21年度後学期は休講。

講義の目的

高分子固体の構造と物性の応用的事項について講述する。特に核磁気共鳴(NMR)法を用いた高分子固体の構造解析の事例、ならびに各種分光法を用いた高分子固体の光学物性解析とその制御、有機/無機ハイブリッド技術を含めた新規の光学材料・光デバイス開発の事例について講述する。

講義計画

1.『固体高分解能NMRの基礎と含フッ素高分子の構造研究への応用』
 (1)固体高分解能NMRの基礎
 (2)固体NMRによる高分子の構造研究
 (3)固体19F-NMRの測定技術
 (4)固体19F-NMRの特徴(13C-NMRとの比較において)
 (5)固体19F-NMRを用いた不溶不融高分子の構造決定法
 (6)含フッ素高分子の化学構造と結晶構造
 (7)半結晶性ホモポリマーの構造解析(PTFE, PVDF, PVF, PTrFE等)
 (8)半結晶性コポリマーの構造解析(VDF/TrFE共重合体 等)
 (9)非晶性含フッ素高分子の構造解析(サイトップ、含フッ素エラストマー等)
2.『ポリイミドの構造と光学的性質及び含フッ素ポリイミドの光学部品への応用』
 (1)ポリイミドの化学構造と電荷移動錯体の形成
 (2)計算化学を用いたモノマーの電子的性質と立体構造の評価
 (3)ポリイミドの光透過性(可視域、近赤外域)
 (4)計算化学を用いた含フッ素化合物の真空紫外域における光透過性の評価
 (5)ポリイミドの屈折率/複屈折の予測とその制御
 (6)ポリイミドの光機能性
 (7)ポリイミド/金属・無機ナノ粒子からなるハイブリッド材料
 (8)含フッ素/全フッ素化ポリイミド光学材料の開発
 (9)含フッ素ポリイミドの各種光学部品への応用と導波型光デバイス

教科書・参考書等

講義で使うスライドや資料はホームページからダウンロード可能とする。

関連科目・履修の条件等

M1での履修が望ましいが、隔年開講のためB4での受講も受け入れる。

成績評価

講義中の課題およびレポート・期末試験による。

担当教員の一言

高分子科学や機器分析をバックグラウンドとしていない学生諸君でも理解できるよう、定性的、現象的解説を主として講義を進めるが、高分子構造/物性の基礎が理解できていることが好ましい。

その他

西暦偶数年開講。平成21年度後学期は休講。

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