グローバルCOE化学・化学産業ものづくり特論   Global COE Chemistry Program:Advanced Lectures on Product Manufacturing in Chemical Industry

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担当教員
安藤 慎治  跡部 真人  府川 伊三郎  高畑 努  角田 剛久  榛葉 信久  北村 勝  武内 正隆  島津 彰  前田 修一  石田 美織  長瀬 公一  海田 由里子  安藤 工 
使用教室
水7-8(W242(4大学連合会議室))  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
19049
シラバス更新日
2009年9月29日
講義資料更新日
2009年9月28日
学期
後期

講義概要

グローバルCOE 『新たな分子化学創発を目指す教育研究拠点』では、主要化学企業の多くが参画する「化学技術戦略推進機構」(JCII)との密接な連携のもと、企業の研究現場で活躍する研究者がおもに博士課程学生に向けて、産業界からの期待やニーズ、”企業におけるものづくりの面白さ”を支える要素(幅広い知識と物事の考え方、限りない探求心など)を直接伝えるとともに、教員を交えたディスカッションを通して“産”と“学”の相互理解を深めることを目的とする。

講義の目的

グローバルCOE 『新たな分子化学創発を目指す教育研究拠点』では、主要化学企業の多くが参画する「化学技術戦略推進機構」(JCII)との密接な連携のもと、企業の研究現場で活躍する研究者がおもに博士課程学生に向けて、産業界からの期待やニーズ、”企業におけるものづくりの面白さ”を支える要素(幅広い知識と物事の考え方、限りない探求心など)を直接伝えるとともに、教員を交えたディスカッションを通して“産”と“学”の相互理解を深めることを目的とする。

講義計画

Ⅰ. ”化学産業におけるものづくり”:総 論 ① ② (旭化成:府川伊三郎 講師)
1) 日本の化学産業総論:産業規模と構成、歴史、ひと、強みと弱み、得意/不得意分野、グロ
ーバル化への対応、他産業との連携、国内および国際社会への貢献 など.
2) 化学系企業における”ものづくり”の実際:大学における研究との相違点と類似点.
-知的財産、製造物責任、企業倫理(コンプライアンス)、企業統治、リーダシップなど-
3) 企業の”ものづくり研究者” に必要とされる資質・適性・基礎知識・技能・経験.
4) 企業における”ものづくり研究者”のやりがい、楽しさ、キャリアパスと将来展望.
5) 今後の化学系企業のあり方と将来の方向性.
Ⅱ. ” 化学産業におけるものづくり” :各 論
1) 情報・電子分野での無機材料の開発-石英ガラスを例に- (東ソー)
2) 有機機能材料の設計から応用まで-色素増感太陽電池を例として- (宇部興産)
3) 生体分子の構造解析技術と食品・医薬品産業への応用 (味の素)
4) 企業における触媒・プロセス開発の実際 (住友化学)
5) Li イオン電池用ファインカーボン材料(CNT, 黒鉛負極材)開発について (昭和電工)
6) 企業における分子シミュレーションと評価技術 (日東電工)
7) 機能性色素の研究開発について (三菱化学)
8) 水なしCTPシステムの開発 (東レ)
9) 光機能性高分子材料の開発-設計から応用- (旭硝子)
10) 液晶視野角拡大フィルムの開発 (富士フイルム)
11) 若手研究者に贈る特許の知識-基礎の基礎-(G-COE 化学)
Ⅲ. 講師・教員を交えた全体討論会:『企業研究者の仕事・ミッション・やりがい』

教科書・参考書等

参考資料を随時配布する。

関連科目・履修の条件等

(原則として)全講義の受講、講義毎の事前+事後レポートの提出、全 体グループ討議への参加を必須要件とする.グローバルCOE『新たな分子化学創発を目指す教 育研究拠点』に参画する6 専攻の博士課程学生は、原則として初年度(RA1)に受講すること。

成績評価

講義ごとの事前/事後レポート,ディスカッション・全体討論への参加状況による 。

担当教員の一言

化学物質・材料の高機能化や高性能化にともない博士課程(DC)学生が活躍できる場は化学産業界に急速に広がっている。この講義は、化学・材料分野の研究開発最前線で活躍する民間企業の講師陣と直接、情報・意見交換ができるチャンスなので、職業選択の可能性を広げる観点からも積極的な受講態度を期待する。また、収容人数に余裕があれば、修士課程学生(博士一貫コース登録学生や博士課程進学を希望する学生) の受講も許可するが、就職のための情報収集を目的とした受講は認めない。

その他

※この講義は IT講義室を使った2カ所同時開催は実施しない。

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