東工大-清華大学合同プログラムによる開講科目
ナノテクノロジーで取り扱う物質の基礎と応用について,概説する
(榎 敏明)
ナノ電子材料の中でも、フラーレンや炭素ナノチューブ等の炭素ナノ系物質や導電性有機錯体は近年大きな注目を浴びている。これ等のナノ電子材料の中では、π電子が主役を果たし、また、構造的には1次元、2次元等の低次元構造をとることが多く、この結果、特異な電子構造、電子輸送物性、磁性等が発現している。本講義は「ナノ材料電子」の講義と関連を持ちながら、ナノ炭素材料、導電性有機錯体等を題材に、ナノ材料の有する電子構造、電子輸送物性、磁性等について学ぶ。
(榎 敏明)
1. 格子振動
2. 自由電子に近いモデル
3. 種々の物性量の特徴
4. 低次元電子系の特異性
5. 超伝導
6. 磁性
7. グラファイトの電子構造
8. フラーレン
9. 炭素ナノチューブ
(榎 敏明)
山下正廣、榎 敏明著「伝導性金属錯体の化学」朝倉化学体系15、朝倉書店
T. Enoki, M. Suzuki, M. Endo, Graphite Intercalation Compounds, Oxford University Press
(榎 敏明)
期末試験、レポート
東工大-清華大学合同プログラム・ナノテクコースで学ぶために必要である。
東工大-清華大学合同プログラム・ナノテクコースによる開講科目で、 講義は,北京において主に日本語で行なう。
(榎 敏明)
北京にて行なうので, 質問は滞在中にすること。(電子メール: tenoki@chem.titech.ac.jp )