主として分子の電子状態や分子構造,励起分子,励起原子,遊離基に関する最近の諸問題を取り扱う。
科学のあらゆる分野にとって欠く事の出来ない分光学の基礎について,主として可視紫外領域での吸収,発光スペクトルの解析的方法論を述べると共に,若干の 励起状態に関する知識について講義する。
1.概論
2.実験方法
3.光の吸収と放出
4.原子のエネルギー準位
5.2原子分子の回転エネルギー
6.回転準位間の遷移選択則とスペクトル
8.非直線多原子分子の取扱い
9.多原子分子の振動スペクトル
10.2原子分子の電子スペクトル(回転構造,振動構造)
11.スペクトルの強度(遷移確率,line strength, Honl-London factor, band strength, Franck-Condon factor)
12.2原子分子の電子状態
13.電子の運動と分子の回転運動との相互作用
14.電子の運動と分子の振動連動との相互作用
教科書,参考書は特に指定しないが,分子スペクトルの入門書として種々市販されている.
大学1年程度の化学と物理を理解していること
レポート,試験,プレゼンテーションなどによる.
仲よく元気にやりましょう。現在行っている研究と関連した質問,議論を歓迎しま す。都合の良い時何時でも来て下さい。