固体電子論   Electron Theory of Solids

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担当教員
齋藤 晋 
使用教室
月1-2(H115)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
17003
シラバス更新日
2014年9月19日
講義資料更新日
2014年9月18日
学期
後期

講義概要

  

講義の目的

固体を中心とするいわゆる凝縮系において、相互作用する電子系は多様な物性を示す。その多電子系を理解するために必要な基本事項と各種手法・概念を学ぶ。 

講義計画

 1.多電子系の取り扱い
 2.固体のエネルギーバンド
 3.密度汎関数法
 4.多体論に基づく固体の電子構造研究
 5.各種物質の電子構造と物性

教科書・参考書等

各章毎に、参考書を示す予定。

関連科目・履修の条件等

学部レベルの量子力学を履修済みであることが望ましい。

成績評価

レポートと試験による。

担当教員の一言

近年、固体結晶のバンド構造、あるいは原子・分子・クラスター等の凝集系の電子構造を得ることは、各計算機センターの登録ソフトウエア、市販/無償のソフトウエアを用いることで実験家にも可能となった。しかし、そこで用いられている、多電子系を扱うスタンダードな手法である密度汎関数法については、学部レベルの講義ではカバーされていない。本講義では、密度汎関数法に加えて、その基本となっている、相互作用する電子ガスに対する伝統的な理論手法、さらには、本来、密度汎関数法とは別の理論体型であるグリーン関数法による電子構造研究手法について、それらの間の連関も含めて体系的に学ぶ。

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